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愛用している道具について

絵について、最近の絵描きさんは、パースをPCソフト(コミックスタジオやクリップスタジオなど)で行っている方が多いと思いますが、自分はアナログのパース定規を使用しています。

以前、アシスタント先の先生に使いやすいと進められ、以来自分も株式会社Tooのパース定規を使用しています。

アシスタントについては、博物館漫画を描くずっと前に、とある漫画家先生に短期ながら住み込みでお手伝いをしました。

その先生は紙原稿で執筆されていて、当時はデジタルが徐々に広がりつつある時代でしたが、その技術は編集部からデジタルではなく紙原稿で仕上げてほしいと言われる程でした。

特にその先生はトーンの重ね貼りを多用される方で、どんなに重ねてもモアレ(印刷時に意図しない模様が出てしまう)を絶対に起こさせないという職人技をお持ちで、自分はトーン下地のみ切り貼りしていました。

作画については一切自分は行いませんでしたが、間近でペン入れをする様子を見ることができて、とても勉強になりました。

また、有難いことに、終業後にペン入れや道具の正しい使い方、技術などを教えていただきました。

その先生はその後、諸事情で廃業してしまいましたが、その時の作業内容は今でも鮮明に覚えています。

自分のアシスタント経験はとても短い期間でしたが、その時に身につけた技術は今でも活かされ続けています。

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鷹取ゆう【博物館漫画家@単行本発売中!】
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