社会的スティグマ
おはようございます!
東京医科大学に二審判決が出ました。
女性だからとの理由で
試験点数が減点された事件です。
一審判決よりも賠償額が増額されました。
原告は
平成18年度から30年度までの女性なので、
少なくともその期間は
こうしたことがされていたのです。
とても驚きます。
推測ですが、
知っていた人は前からの申し送り事項で
ヘンだと思いながら、
なんとなく惰性で続けていた
のではないでしょうか。
社会的スティグマとは怖いもので、
特定の集団の中にいると
異常なことが普通のこととして認識され、
罪の意識は生まれないものです。
こうした例はいくらでもあげられます。
大陸系という言い方、
LGBTQの方への偏見。
一般論としては
スティグマだとわかっていても、
身近になると対応は違ってくる
場合もあるでしょう。
出入国在留管理局もそうでしょう。
病気もそうです。
糖尿病患者さんの声を集めると、
「『甘いものが好きなのですね』
と言われるのが一番つらい」
といったものがあります。
生活習慣が悪いから、
運動や栄養管理が悪いから、
自分を律することができないから
糖尿病にかかってしまうと思われがちです。
しかし、
人と同じような生活を送っていても
糖尿病にかかる人はたくさんいます。
そうした人が
日常的に血糖値を計れるようにして
病気をコントロールしようと
これまでと一味違う医療機器を
開発している仲間がいます。
はじめは
血糖値を日常的に図る技術に
注目していたのですが、
そこから
糖尿病の社会的スティグマを解決する
というコンセプトに昇華させています。
とても楽しみな試みです。
今日もよろしくお願いします。
安島