あれから10年
3.11
あの日から過ぎた日々が少しずつ、でも確実に積み重なり
気づけば10年。
早かったのか遅かったのか 長かったのか短かったのか
私にはよくわからない。
実感が無いようであるようで…。
あの日あの時は、毎年恒例の温泉三昧2泊3日旅へ出かける途中だった。
幸い目的地は山間部の温泉だったので被害に合うこと無く揺れをやり過ごし、事の重大さに気づかないまま自宅へ戻る道すがら…
携帯の小さな画面で見た津波の画像に絶句
現在地から差程離れていない市内が津波に飲まれていく。
キャスターの伝える未曾有という言葉が頭の中を駆け巡り、初めて実感をもって意味を
理解した。
帰り道で見た光景もなかなかの衝撃
所々割れた道路 隆起したマンホール 崩れた家 停電で機能しない信号機。
そして無表情に歩くたくさんの人。
ヘルメットをかぶっている人 非常用リックを背負っている人 泣きながら歩く人 杖のようなものを持ち歩く人
普段とはあきらかに違う 不安と恐怖 戸惑い 迷い 困惑等々黙々と歩く人々の醸し出す危機感と危惧。
街が得たいの知れない何かに覆われ、今と今後への不安が強烈な勢いで私達を支配していたあの日あの時。
これからどうなるのか まったくわからないまま 電気がつかず暗闇に近い市内を走ったあの日の光景
私の一生の中で、確実に忘れられない記憶として残るであろう実感を10年目の今日再確認。
ここまでの10年 これからの10年 しっかり抱えて向き合っていく❇️