じわっと子育て応援(11)子どもが公共の場で泣き出した時には⑤〜泣き出した子どもへのNG対応とは?〜
こんばんは。尊田です。
ここしばらく、帰省や旅行などで飛行機・新幹線などに乗っているような場面をイメージして、公共の場でお子さんが大泣きしないようにどうしたらいいか?というテーマで記事を書いています。
ここまで、
大泣き、ギャン泣きするのには、子どもなりの理由があり、何かを訴えたくて(でも、まだ言葉がそんなに上手でないので)泣いているはず。
なので、(言葉ではうまく言えないので)なんでないているのか、理由を大人が推測して、その理由となっている不快なものをとりさるか、そもそも発生しないようにしてあげる。
そのためにも、あらかじめ、どんな理由で機内や車内で子どもさんがギャン泣きするのか、一般的な理由を知っておくと、実際にお子さんに対応する時に理由を推測するヒントとして使えますよ。
そういう流れで書いてきました。
大きく3つの一般的な「泣く理由」をご紹介してきました。
それをうけまして、今日は、
理由に基づいて、泣いてしまうことがないように対策をしてきたけれども、泣いちゃった!どうしよう!周りの人の視線が痛くてこっちが泣きたい>_<
というときのことを書こうと思います。
まず、はじめにですが、
こういうことは、よくあります(^◇^;)
これで万全!と大人がいくら思っても、
その予測を遥かに超えることをするのが、子どもです。だからこそ、可能性に満ちているわけです(^^)
なので、まずは、予測に反してお子さんが泣いちゃったら、「むむ!私の予測のナナメ上を行くとは!おぬし、やるな!」という感じで捉えてみてください。
そんな状況じゃない!とお叱りを受けそうですが(^◇^;) 泣いているお子さんは、焦っている、戸惑っている、強烈に嫌がっている、など切羽詰まった状態です。その状態の時に、一番身近で、一番安心できる存在である大人が、やはり切羽詰ってしまっていては、「泣き」が加速してしまう恐れがあります。
ウソでもいいので、「おぬし、やるな!」と思ったり、小声で口に出したりして、ふふっと笑ってみましょう。
それだけで、雰囲気が変わるお子さんがいます。
それから、
もっともNGというか、逆効果になるのでやめることをオススメするのが、
「泣くな!」と叱り付けることです。
「泣くな!」「泣き止みなさい!」などと大きな声で言うと、
一瞬、泣き止みます。
ただ、ほんの一瞬です。
そして、その一瞬の静寂の後に、
火がついたようにさらに泣きます(^^;;
だいたい、このような経過を辿ることが多いです。残念なのですが(^◇^;)
蛇足かもしれませんが解説しておきますと、
「泣くな!」に限らず、
大きな声で叱られると、
お子さんは、一瞬止まります。
泣くのも一瞬だけやむし、
悪戯をしていたらそれも一瞬やむし、
ゲームをしていたらそれも一瞬やめます。
ただ、それは、自分の意思で行動をコントロールしてやめているのではありません。
大きな音がしたので、生き物の本能としてビクッとなって心身共にフリーズした状態です。
大人もありますよね?
急に近くに雷が落ちるとか。
バン!と停電するとか。
びっくりして、一瞬とまるんです。
でも、一瞬、心と体がフリーズしたあと、またすぐ戻ります(もどらないなら「気絶」ということになります)。
戻ったら、どうなるか。
一瞬フリーズしていただけで、
もともと、泣いてでも訴えたい、つらい状況は変わってないので、やはり泣く「必要性」が残っているので、泣き始めます。それに今度は、「フリーズした」というショックが加わります。「パパが怒った〜〜〜〜〜(;_;)」というやつですね(^◇^;)
なので、さらになきかたがはげしくなるわけです。こまったなあ😭
ということで、泣いている時に限りませんが、大声で叱るというのは基本的にはすごく短期的な効果しかありませんし、本質的な解決になりにくいです(一部、例外はありますが)。また、ここでは詳しく書きませんが、長期的には悪影響があります。そういう意味で、「泣くな!」と叱るのはオススメの方法とは言えません。
まあ、そもそも、泣く、というのは感情が爆発しているわけなので、そういう時には、大人でも自分の意思で、すぐにそれを止められませんよね。
笑いのツボに入ってしまって、大声で笑っている時に、「笑うな!」と怒られて、もっとわらってしまったこと、ありませんか?
モノを投げつけんばかりに怒っている時も、「怒るのをやめよう」という意識だけですっと落ち着くことは困難です。大人でも子どもでも。
そういう感情の爆発の時には、
理性以外の部分に訴える方が効果的です。
例えば、
赤ちゃんだったら、だっこして、ゆらしたり、さすったりしてぐずっている時にあやしますよね。子守唄も歌うかもしれません。
なので、
それよりもう少し大きい子でも
(実は、大人のストレスマネジメントでも活用するのですが)
ことばで言い聞かせる(理性)のではなくて、
触覚や嗅覚、聴覚など、感覚に訴えて、落ち着きを取り戻してもらう方がうまくいきやすいです。
理性に訴える=説明をするのは、感覚への訴えがうまくいって、ちょっと落ち着いてきた後の方が効果的です。
ちょっと長くなったので、具体的な感覚への働きかけ方の例は、次回にご紹介しますね。
今日も読んでくださってありがとうございました。