競争の本質は競争しないことである
みなさん、こんばんは。
鷹斗です。
マーケターとして転職し、1ヶ月半程度経ちました。
B to Bメーカーに転職したのですが、大企業にも関わらず全くマーケティングが根付いていないことを知り正直凹みました。
特に上の方の世代は、Webサイトの重要性等も全く認識していないようです。
また、ワタクシの配属された事業部では、いわゆるマーケティングの業務に携わっている人間というのも恐らく数える程です。
しかし、これをポジティブに捉えてみることにしました。
マーケティングが社内に根付いてなくマーケティング従事者が少ないということは、競争相手が少ない(もしくはいない)ということになります。
競争の本質とは競争しないことです。
尊師の兵法に、「百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。 戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。」という言葉があります。
どういうことかというと、つねに戦いに勝つというのでは、最善の戦略とはいえない。
なぜなら戦うたびに味方も兵を損ない、物量も消耗していくから。
その為戦わずして勝つというのが最善であるという教えです。
また、詳しくは橘玲の幸福の資本論という本を読んでほしいのですが、これは生き物の生存戦略にも当てはまります。
例えばサバンナでは、シマウマは草原の草を食べ、キリンは高いところにある木の葉を食べることで、お互い競争せずに今日まで生き延びることができました。
前置きが長くなりましたが、競争の本質は競争を避けることであることを考えると、マーケターが少ない会社でマーケターをできるということは、幸せなことなのかもしれません。
例えば仮に今熱いSaas系のSalesforceやSansanのようなB to Bマーケティングに優れた会社にワタクシがマーケターとして入社できても、同僚の優秀なマーケターとの激しい競争となってしまい、残業続きで自分自身が疲弊してしまうかもしれません。
しかもSansanやラクスのような日系Saas企業は転職活動時に求人票を読んだ限り、私の英語能力が優位性を持つことは無さそうでした。
転職活動をする方は、「この会社では自分の強みが優位性を持つか?」という視点を持つと良いかもしれません。
例えば英語をバリバリ使うような外資系企業だと、帰国子女で英語をペラペラ話せるような人が結構な確率でいる為、私のように少し得意程度だと全く優位性が活かせません。
それよりはTOEIC400点台500点台の管理職がわんさかいる日系のグローバル企業に転職した方が、優位性を持てる(=競争を避けられる)可能性が高い為賢い選択となります。
おしまい