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初めての光大作品

ヒーローが大好きな果穂ちゃんと一緒に加藤光大さんが脚本・演出をしている【舞踏戦士オドルンZファイター】を観て来ました!



こんなの果穂に見せたら困惑しちゃう
ガールズと天上天下観てるから正確には初めてでは無いと思うんですけど、噂に聞いていた加藤光大さんらしい作品ってのはコレが最初だなぁと思ったのでそういうタイトルにしました。


1.初見時の感想

1回目に観た時は泣いちゃいました。悲しくて。ガールズとか天上天下はすごいスッキリと終わってたんだなぁと感じました。
最初はヒーロー物の様式美だと思ってデイダラボッチを倒すシーンを観てたんですけど、博士からのヒーローは人間を改造して作った発言から「この博士ドクター・ゲロ寄りの博士じゃないか…」ってなったあたりから畳み掛けてくる不安要素。
そして彗星と花音ちゃんの会話でもうヒュッってなりましたよ。まだ人間味があったヒロインがこの会話で一気にヤバそうなヒロインに変化しちゃって…
そしてヒーロー同士で和解し始めて、みんなが仲良くなって、ピンチに翼君が「デイダラボッチーズのピンチだからきただけだ」ってベジータ的な役回りになってここからみんなで打倒日本政府かなって思ってたらアレですよ。共闘をわざわざ挟んで上で破滅させてくるの何なの。一縷の望みにかけた自分がバカじゃないですか!?
そして最後、彗星が仲間全員のポーズを決めて5色の赤、青、黄、緑、白の5色が舞台を照らすシーン。そこがあまりにも残酷で好きでした。

一言でまとめると、踊登博士が怖い

光大さんが込めていた想いはこういう事ではないだろうけど、初見の感想を一言で表すのなら怖いだよ。
まあ百歩譲って赤、青組は過去を思い出して和解なんて未来も有り得なくはないと個人的には思う。けどその他3色はマジでどうにもならないだろ… いや、コレが本人たちの過去を知らずに政府から渡された人形だと言うのなら、ヒーローならば!って愚直に信じて、最後にはなんやかんやで和解ってパターンも有り得たかもしれんけど、博士自らアレをヒーローにしたい!って言って撃ち殺してるのホントにどうしようもなく自分の夢しか追いかけてない人間性0人間なんだ。ドクター・ゲロですら自分の息子モデルに作った人造人間は壊したくなくてって気持ちはあったんだぞ。

でも博士の打倒日本政府の理由が、純粋に平和を望んでいたって訳じゃなくて政府に妻子を殺された復讐なのが人間だったんだなぁって感じでした。動機がそれならミサイル作るにも感情なんて要らなくなるだろうし、たとえ自分が死ぬとしても後を託せるモノが出来れば本人は万々歳で逝けるなって。

ついつい博士の感想になってしまった。仕方ない。一緒に見に行った友人間で【頭踊登】って単語ができてしまうほど印象強かったんだ。

舞台とは関係ない思い出の戦隊たち


2.2回目の観劇

ストーリーを知ったうえで見てみると違和感は初めからバリバリにあって、初見よりさらに面白いなと感じながら観ていました。
ストーリーへの理解はもちろん、1回だけだとよく見えなかったアクションやダンスシーンがよく見えました。初回は本当に戦々恐々としてたので…

ダンスシーンだと体を叩いて音を出すダンスがお気に入りのシーンで、(浜浦さんのラジオで知ったんですけどストンプって言う名前のダンスなんですね。)思わず手を叩きそうになっちゃいました。
あの静寂に包まれた舞台の中で響き始める音、そこから次々とダンスが連鎖して、音が響くのが心地よくて。こちらもついつい乗ってしまいそうになる楽しさが好きです。
(まあ、あの場面で手なんて叩いたら舞台ぶっ壊しちゃうんでやりませんが)

ストーリーだと鈴木兄妹、化膿姉妹、博士のセリフの読み取り方が1回目と全く異なるのが本当に好きです。複数回観る事で意味がハッキリするっていう演出がとってもにっくいですね。

特に鈴木兄妹は、小学生という役だからあんなにオーバーな演技をしてるんだなぁと思わせたり、力也にでっかい小学生だなぁって言わせたり、私たち小学生じゃないよー!ってコメディチックに言わせたりと、舞台だから身長とかそんなキャラ付けの小学生がいてもイイよねとこちら側に勘違いさせといての実はこいつらもアンドロイドです!そういう設計にしました!って所にすっごい衝撃を受けました。


3.総じて

Gロッソでこれをやろうと決めていた訳じゃないのは光大さんから聞きましたが、それでもGロッソといった場所で戦隊をテーマに入れた舞台をやって、ヒーロー側が負けるといった物語をやってる事に戦隊モノへの挑戦を感じました。
(ジャーからファイターにタイトル変更した理由は聞いてないけど、Gロッソで戦隊やるのに舞台とはいえ〇〇ジャーが負けたと見えるようなことはしないでくれってお達しがあったのではと想像したり…)

あと、上で書いた通り自分が見てきた光大さんの舞台は戦国送球のガールズ版と外伝だけです。その2つは多少のテイストが入ってるとはいえ、王道の作品でした。
それ故に、今回オドルンZを観た時の衝撃は大きかったです。終幕の瞬間の「えっこれで終わり!?」って気持ちが今でも忘れられません。
そんな気持ちを味わうためにってのも変な話かもしれませんが、まだまだ加藤光大さんの作品に触れていたいと思ったのは事実なので、これからも観ていきたいし早く過去作も追いかけなくちゃと思いました!
長くなるのでそれぞれのキャストさんについては後で書きます!


P.S.

オドルンZファイターの後夜祭が10月1日開催なのでみんな行こう!舞台裏の話とかも聞けるしシングルチェキも撮れて役者さんと直でお話出来て満足度高!


そしてその後は青井水妃役の石原美沙紀さんの誕生パーティーもあるぞ!

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