忘備録 展示会に出展する際、事前・開催中・事後の各フェーズで重要な取り組みを徹底する
展示会に出展する際、事前・開催中・事後の各フェーズで重要な取り組みを徹底することで、最大限の成果を得ることができます。ここでは、それぞれのフェーズごとに詳しく解説します。
1. 事前準備(出展前にやるべきこと)
1-1. 出展の目的を明確化
具体的な目標を設定
リード(見込み客)の獲得(例:100件の名刺交換)
受注の獲得(例:展示会後3か月以内に○件の成約)
ブランド認知の向上
代理店・パートナーの開拓
目的によって、ブース設計・プロモーション手法が異なるため、何を最優先するか明確化する。
1-2. 展示内容の決定
目玉となる製品・サービスの選定
競争力のある商品、話題性のある新製品、独自技術の強調
ターゲットに合わせた展示方法
BtoBなら技術力やコストメリットを強調
BtoCなら体験型や視覚的な魅力を訴求
1-3. ブースの設計・レイアウト
人が集まりやすい導線を設計
開放的な入口・視線を引くディスプレイ
混雑時でも話しやすい導線(スタッフの配置)
視認性の高いデザイン
企業ロゴやキャッチコピーを高い位置に
伝えたいメッセージを5秒で理解できるレイアウト
インタラクティブな体験を組み込む
実機デモ・VR体験・動画などを活用
1-4. プロモーション計画
事前集客の実施
自社のWebサイト・SNSで告知(LinkedIn, X(旧Twitter), Facebook, メルマガ)
既存顧客・取引先に招待メール送付
展示会公式サイト・広告枠の活用
ターゲット顧客とのアポ取り
事前にアポイントメントを設定し、確実に商談を実施
1-5. スタッフの研修・準備
展示会トークスクリプトを用意
30秒で伝える要点(エレベーターピッチ)
3分の詳細説明パターン
よくある質問と回答(FAQ)を準備
スタッフの役割分担
呼び込み担当 / 説明担当 / 商談担当 / 管理担当 など
名刺・パンフレット・ノベルティを準備
名刺管理アプリを用意(Eight, Sansanなど)
訪問客ごとに記録を取れる仕組みを作る
2. 開催中(展示会当日にやるべきこと)
2-1. 効果的なブース運営
来場者の流れを観察し、リアルタイムで対応を調整
人の流れが悪い場合は、スタッフの動きを変える
呼び込みフレーズを変更する
デモ・体験型コンテンツを最大限活用
見るだけでなく「触って試せる」仕組みが重要
QRコードを活用し、デジタル資料を提供
カタログを紙ではなく、デジタル版で配布
QRコードをスキャンすると詳細情報や動画が見られる仕組み
2-2. 来場者との接点強化
名刺交換だけでなく「具体的な次のアクション」まで繋げる
「後日資料を送ります」→ いつ送るかをその場で決める
「展示会後に一度オンラインで打ち合わせしませんか?」と提案
訪問者の情報を即座にデータ化
名刺管理アプリ、Googleフォームなどでリアルタイムでデータ記録
「興味度」「具体的なニーズ」をメモ
2-3. SNSでリアルタイム情報発信
ブースの様子をX(旧Twitter)やLinkedInで発信
「◯◯のデモ実施中!」「この時間にプレゼン開催!」とリアルタイム投稿
来場者の投稿を活用
ハッシュタグを統一し、SNS上の拡散を促進
2-4. 商談・アポの確保
すぐに決まる商談はその場で確定
「後日メールします」よりも、その場で日程を決める
興味度が高い相手にはフォロー確約
「展示会翌日にメールでお礼と追加資料を送ります」と伝える
3. 事後フォロー(展示会後にやるべきこと)
3-1. お礼メール・フォローアップ
名刺交換した全員に1〜2日以内にフォロー
「お礼メール + 資料送付 + 次のアクション提案」
件名例:「【展示会ご来場ありがとうございました】資料と今後のご提案」
興味度が高いリードには個別対応
「商談日程の提案」「追加質問のヒアリング」
ZOOMやTeamsでのオンライン商談を設定
3-2. データ分析・成果評価
来場者数・名刺交換数・商談数の整理
目標達成率を確認し、次回への改善点を明確化
リードの分類
「すぐに商談に進む」「長期フォローが必要」「低関心」の3分類
CRM(HubSpot, Salesforce)に登録し、長期フォロー計画を立てる
3-3. 展示会レポート作成
成功点と改善点をまとめる
反響が大きかったポイント
人の流れやブース運営で問題があった点
競合他社のブースと比較した強み・弱み
次回出展時の改善提案
もっと効果的なブースレイアウト、プロモーション手法
3-4. SNS・Webサイトでのアフタープロモーション
「展示会の振り返り記事」をブログ・SNSで発信
来場できなかった人向けに情報提供
展示会で話題になった製品・技術の詳細を追加紹介