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Gが嫌いという思い込み
さっき洗濯物を洗濯機から取り出したとき、
ぽとり
Gの死骸が落ちた!
うわ〜!!!!Gを一緒に洗濯した!!
うわわわわ!!
慌ててまた、洗濯物を洗濯機に入れ、洗濯し直した。
しかし、あらためて考えてみた。
なぜ、
こんなにGが嫌なんだろう。
例えば、一緒に洗濯してしまったのが、
他の虫だったらどうだろう。
ハエとかアリとかだったら。
まあ確かにいい気はしない。
人それぞれかもしれないけど、ガサツなわたしは、洗濯しなおさなかった気がする。
カナブンやチョウチョだったらどうだろう。
可哀想、ごめんねって思った気がする。
Gは、汚いとか気持ち悪いとか
怖いとか嫌なイメージしかしないけど、
山の中に生息してるヤマGはどうだろう。
わたしの家に現れた過去の記憶がなければ、
ヤマGはそれほど嫌じゃない気がする。
汚い、気持ち悪いというのは、生ゴミとか、わたしら人間の食いカスにとびつくからか。
もしくは、人間よりもずっと昔から地球に生息してた生物の先輩だから怖いのか。
多分ちがう。
みんなが嫌がるからだ。
たったそれだけのような気がする。
以前、私立の学校の売店で働いてたとき、女子高生たちがGの死骸を見つけて、恐れるでも嫌がるでもなく、興味深そうに眺めてたのを思い出す。
「Gだ」
「ほんとだ。リアルGだ」
今にもスマホで撮影しSNS投稿しそうな勢いで、じっくり眺めていた。
私立のお金持ち学校。
もしかしたら、Gとは無縁の徹底的防虫環境の家で育って、Gを見たことがなかったのかもしれない。
なんでGは嫌なんだろう。
素早くうごくから?
黒光りしてるから?
でも、黒光りって
高級感あるよね。
どうでもいいんだけど、
こういう思い込みや刷り込みって、
まだまだたくさんあるんだろうなあと、
無理矢理心理的な見解にもっていったとさ。
ちなみに、洗濯しなおした洗濯物を入れたカゴに入ってました
ちいさな黒い昆虫の脚が
うん、
カブトムシの脚ということにしよう