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#3 社長の言葉を考える:論理で語る

こんにちは。社長の言葉を考える人です。普段社長と一緒に社長の言葉を考えています。

人を動かす4要素の信頼、論理、共感、非言語コミュニケーションの論理について話したいと思います。詳しくは前回の下記記事を見てみてください。

ここでは論理とは、「What=目的は何か?」「Why=それはなぜ大事か?」「How=どうやってやるのか?」の3つが明確な内容で揃っていることを定義します。(文末の最後にある山口周さんの記事があまりにも素晴らしいので参考にしています。)

この3つが揃うことで論理的に話せ、そして3つのどれに力を入れるを”その時どきの社員のインサイトに合わせて”話すことでより効果的に社員に伝えることができます。

それでは一つずつ料理に例えて、詳しく説明していきたいと思います。

1. 食材集め

まずこの3つを揃えるのは簡単そうで難しいです。大きな組織であればあるほど合意をとるのが複雑になり、3つの食材(What, Why, How)が揃わないなんてこのよくあります。社長がWhatだけ語り、WhyとHowを語らなく、社員がモヤモヤしてして過ごすなんてことも。私の仕事はそれを発生させないためにも、食材を集める、どの食材を使っていいかを組織の中で合意させるのが、全体仕事量の8割だったりします。

そして材料が集まった段階でWhatとWhyとHowを、”その時どきの社員のインサイトに合わせて”料理し、提供することなります。

2. お客様が食べたいもの

社員のインサイトとはレストランのお客様が食べたいものです。そして社員のインサイトとは、社員が課題を抱えていて「何か足りない」というふわっとした欲求、つまりニーズがあり、そこに刺さるものがインサイトであります。

そしてその「何かが足りない」ニーズを社員に聞いた時、社員は嘘をつきます。人はカッコをつけ自分をよく見せようとします。本当はWhatを知りたいのに、Howを知りたいという。本当はHowをもっと知りたいのに、Whyを知りたいと言う。本心はなんなのかを確かめWhat、How、Whyのどれに力を入れるかを見定める必要があります。

とはいえ見定めるのは難しいのが現実です。そこで私がオススメするのが、まず話してみて、社員の意見をアンケートでとり、どこに力を入れるべきかを見極めていくことです。人の気持ちが動いたかどうか、つまりインサイトを抑えたかどうかは、調査でしかわからないと考えます。まずは調理を提供し、実際の意見を聞いて見て、本当は何を社員が食べたいのかを見極めて、提供しチューニングしていくしかないと私は考えます。

それでは、What、How、Whyはどう調理すべきか見ていきましょう。

3. Whatの調理方法

Whatとは「目的はなにか?」「目指すべきものは姿は?」。つまりビジョンであります。社員が聞きたいことは未来であり、未来を一番効果的に語れるのは社長です。そして、ビジョンは社員が共感できるものでないといけません。だれも共感しない目的地には、誰も行こうとは思いません。

そして「ホラを吹く」必要があります。社長はぎりぎり誠実さ維持し、大きなホラを吹いて行く必要があります。

「夢なき者に理想なし、理想なき者のに計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」と吉田松蔭が名言を残したように、夢を語るつまり、社長は大きなホラを吹く必要があります。ホラが夢に変わり、夢が会社の成功を導くものだと信じています。

ただ未来を社長だけで語ってばかりではいけません。社員に語らせることも大事です。そこでは、過去の話を投げかけてください。社員の興味は未来もあり、過去にあります。人は過去を変えたくて、今を生きている場合が多いです。だからこそ、過去の話を社員に投げかけ、一人ひとりの従業員に、未来を語らせて行く。そんなアクションも必要です。

4. Whyの調理法

それはなぜ大事かである理由をWhatに添えることが、Whyの役割です。響くWhyは本質を突いた内容が良いと感じます。それを確かめるには、賛否両論が出るかどうかだと思います。人は本質を突かれた時に怒るものであるからです。

5. Howの調理法

WhatとWhyは社員をワクワクさせモチベーションることができ、Howは目指すべき姿にどう進むかを社員に示すものです。地図の上にワクワクする目的地を描き、どういう道のりで進むかを表すもの。そのために、具体的であり、かつ、シンプルである必要があります。

具体的であるほど、社員は安心します。具体的ではないということは、社長が何も考えていないという判断をされ、社員は地図の上を進むことはできません。同時に、シンプルである必要があります。組織は複雑なゆえに、簡単なことも実行することは難しいです。ゆえにシンプルでないHowは、実行不可能であり、目的地に辿り着くことはできません。

最後に

長々と読んでいただきありがとうございました。言うのは易し、行うのは難し。組織が大きくなればなるほど、一つの論理を持ったメッセージを作るのは困難になります。だけれども諦めずにメッセージに秩序をもたらし時の達成感は何もにも代え難いものです。

どうも社長の言葉を考える人でした。


【参考資料】


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