【閲覧注意】恐怖のG体験
あれは子供の頃に起こった出来事で未だトラウマになっています。
あの瞬間金縛りで体が硬直したほど、今思い出しても身の毛もよだつ体験です。
小学5年生のころの夏。学校の近所に地元の子供たちが通う商店があった。その店は駄菓子を始めドリンクやアイス、焼き立ての今川焼やたこ焼きも売っていたからお小遣いがあるとみんなで寄っていた。
ただ店内は鉄板で古い油を熱した油っこい臭いが充満し、物が乱雑し不衛生は一目瞭然。ぶっきらぼうで小汚いオヤジが一人で営みいつも面倒臭そうに仕事をしていた。そんな店でもなぜかそこに子供たちは集まった。
夏のシーズンになるとカキ氷が売っていた。イチゴやメロンにブルーハワイと定番の味以外に子供が大好きなカルピス味や珍しいトロピカルな味などラインナップに優れていた。僕は今の時代には珍しいかもしれないが、みぞれ味が好きでみぞれを見つけるとついチョイスしてしまう。この頃よく食べていた氷菓子があり、波打つプラスチック製のカップでみぞれ味の氷の中心に小豆があるアイスが好きだった。みぞれとは水と砂糖で出来たシロップのこと。
恐怖体験のその日、いつものように友人たちと公園で遊んだ流れでその店に立ち寄った。走り回って遊んでいたために汗だくで、体を冷やそうとそれぞれカキ氷を注文した。シロップの種類がたくさんあるからフィーリングで味を探るも、結局みぞれ味にした。優柔不断のせいで順番が遅れ、オヤジの面倒くささも手伝い友人が二人食べ終わったところでみぞれ味のカキ氷が手元に来た。350mlが入る透明のプラスチックカップに山のようにカキ氷が盛られみぞれの透明さで朝露のようにキラキラ輝いている。ストローは先端がスプーンのような形状で斜めになっているためカップを斜めにしないと液体が吸い込めない。出来立てだから液体が溜まっても無く、ストローで底を突くようにガシガシ混ぜ、氷を溶かしては甘いみぞれを力いっぱい吸い込んだ。夏の暑さにみぞれの甘さは堪らなく美味い。半分も無いくらいまで来た時カップの底にそれまで見えなかった黒っぽいモノが現れた。みぞれに小豆は付き物なのでオヤジの計らいで小豆と思ってストローでザクザク小豆を潰しながらまたみぞれエキスを吸い上げた。全く小豆の味はしなかったが、店が店だけにこんなものだろうと気にせずにカキ氷を食べ進めた。そうして真上からも小豆らしき黒いモノが見えてきたところでストローで掘り起こすと、
死んでいるデカめの親Gが突如姿を現した。
時が止まり、金縛りにあったかのように体が硬直し、以前に聞いたG事故の話を思い出した。
それは、アルゼンチンで度胸試しか自惚れか、Gを食べた人が暫くして急死した事故の事。死因は体内でGがたくさん生まれ至る所で内臓に穴が開いていたという。食べたGは卵を持っていて、Gは顔を潰しても胴体を潰しても死なない生命力の強さ。胃酸でも死なないという。同級生から聞いた話だったから真実か嘘か分からないが、聞いただけでオエっと具合が悪くなった。
そのことが頭に浮かび、おれ卵飲んだかもしれない・・・
咄嗟に指を喉に突っ込み勢いよく吐き戻した。
いきなりの出来事に驚きどうした?と声をかける友人たち。
カップを見せると覗き込むと同時に一斉にウワッ!オエっ!ぎゃっ!!とどよめき、全員人差し指と中指を絡めているのが涙目で見えた。
あぁ……エンガチョだ。
崖に突き落とされた気持ちになり落ち込んだが、こんなものを食わせたオヤジに怒りが込み上げた。
店に飛び込みオヤジにカップを突きつけ、Gが入ってるじゃないか!!
と強い口調でぶつけた。
Gの怒りもあるがエンガチョのショックの八つ当たりも混ぜている。
するとオヤジはカップを見て、
ゴキブリくらいで騒ぐな。
謝罪の一言もなく平然と答えた。
それに腹が立ちさらにクレームすると
面倒くさそうに、もう一杯欲しいのか?好きなのタダでいいから言え。
そのことでキレてしまい、いらねえよ!
と子供らしからぬ酷い言動を吐き捨て、店を出た。
その後店に行くことは無かったが、この出来事が噂になり、やはりあの店やべえと子供たちに広まり誰も行かなくなった。
体内で卵が孵化したらどうしよう、と不安な日々だったが、数日して堪らず母親に不安を打ち明けると、そんな経ってるならウ〇チで出てるよ!
不思議と説得力があり、そうか、そうだよね!と一気に開き直った。
学校ではGメンとしていじめられるかと思っていたが、Gエキスを飲んでも平気な体に憧憬の眼差しが集まった。
だがそうやってグループの輪にいながら手を後ろ手に回し、さり気なくエンガチョをしている奴もいたが、そういう奴には休み時間に不意打ちで連れションしよぜ!と肩組するとエンガチョが間に合わずナニカが移り効果が無くなるようで、逮捕された犯人のように観念するクラスメイト。
※上記の事について調べてみるとデマのようですね。30年以上前の話が最近も似た話があるので都市伝説的なことかもしれません。Gは食用もあるのですね・・・
あの店ではコップにGが飛び込んできたわけでもなく死んでいたのだからそもそもGが入っていた。だから順番で自分に当たってしまった。不運なことだが、注意もせずそのまま提供したオヤジはやはり許せん。
そのせいで時々、
お腹空いたゴキ……
もう眠いゴキ……
腕を回すと肩がゴキゴキ……
などと語尾にゴキをつけてしまうことがある。
ところで、これくらいでGがトラウマになったわけではありません。
ほかにもまだまだGからの反撃に遭うのです。
この話は、またいつの日か。
最後に豆知識。
Gは頭を潰しても1週間は生きてるんだって!
すごい生命力だよね。
そんなに生きるんだったらなぜ死んじゃうと思う?
それはね・・・
餓死だって!
手べ物を入れる口が無いからね!
って凄すぎるよ!
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