春はエネルギッシュ
ジョギングをしていたらフワッとどころかグワッと沈丁花の匂いがして足を止めた。
この匂いがとても好きで、まだ寒くても心が温まり体温が上がる感覚を覚える。
そんな路地裏の沈丁花を撮っていると、下校時の小学生低学年の男子数人が近くを通り過ぎ、叫ぶような大きな声で「エーデルワイス」を歌い、なぜか「ナマステ」と合いの手を入れていた。
笑いと懐かしさが込み上げた。男の子たちと同じくらいの歳の頃はエーデルワイスとナマステは飽きるほど口にしたな笑
今は春の卒業シーズン。
昨年は新型コロナの影響で卒業式も入学式も出来ない世代が出来てしまい今年も同じかな。本当に可哀そう。
自分にとって正直大した思い出はないのだけど、青春の1ページは大切だ。
中学三年の冬、親の離婚が決まった。
どちらについていくという判断は難しかったが、長男に促され母親につくことになった。
母から中学卒業と同時に引っ越しと聞いていたから、卒業式=離婚決定という図式が頭にあり、同級生との別れの時を噛みしめるより父親との別れが頭を占めていた。
それは寂しさではない。
自立心に近い。
父親との別れは自分が頑張らねばという気持ちが生まれ、ある意味エネルギーが沸いた。
おかげで高校辞めて仕事をしたいほどになり、母に説得されそこは留まった。
その時の経験からか、毎年春になると新たなエネルギーが沸いてくる。
頑張れ自分!!と力が出る。
この春も新芽のように伸び伸びと頑張ろう。
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