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京都旅行後編

京都を好きになったきっかけは歴史を勉強してからです。

そして歴史を好きになったきっかけは、俳優になり時代劇に出演するために歴史を学ばなければならなかったこと。

東京から京都の撮影所に通い、時には長い時間京都に滞在するときもあり、その度京都散策。
仕事で通っていた京都が徐々に”帰ってきた”という感覚になり、いつの間にか落ち着く土地になった。



さて、前回の続き。

高野山に来た僕は先ず金剛峯寺に行き、見学しました。
前回の記事に写真を載せていますが、1200年の時が経ち初めて筆が入る千住博さんの描かれた襖絵には感動し鳥肌が立ちました。
何てったって1200年ですからね。
そんな時代に生まれ拝見できたことが奇跡。


次に向かったのは金剛峯寺の目の前にある壇上伽藍。
蛇腹道を通っていくと目の前に真言密教のシンボル根本大塔が見えてきます。

本当は中門を通りたかったけど入口を間違えたようです。金剛峯寺の方から来ると裏手になっちゃうんだな。次は気をつけよ。

あまり時間が無かったから全体的に足早に見て回ってしまい、せっかくの音声ガイドも飛ばし飛ばし。

それに回り方もあるようでもっと調べていけばよかったな。
というか早い時間に来ればよかったと悔しい気持ち。

写真も慌てちゃったし、御朱印だけ貰って次へ行こうと急いでる時に限って御朱印の行列。着いたばかりの時はゼロ人だったのに。そういうのありますよね。
受付が自分の番になり、窓に飾られた御朱印の見本を見ると「弘法大師」と書かれた御朱印がありました。
弘法大師をお願いしますと伝えると、これはここじゃなくて奥之院でしか貰えないものですと返答が来ました。

え?奥之院・・・

ここじゃないのか。でも奥之院に行く予定だったから良かった。
ここでは「大日如来」を戴きました。

いざ奥之院へ!

車を走らせること5分、奥之院の入り口に到着しました。
徒歩だとすると30分掛かりそうな距離です。
金剛峯寺から徒歩で来る場合一の橋から来れますが、車だったので奥之院駐車場から出発です。
奥之院の駐車場の方からはケーブルカーで来た人と同じ入り口になるようですね。


先ず墓地エリアを抜けていきます。ここは珍しく企業墓が並んでいます。
企業墓とは会社で働いていた人たちを供養するお墓を各企業が立てているのですが、それぞれにユニークな形の墓石を立てていて、キリンなら麒麟、ヤクルトはヤクルトの飲み物、UCCはコーヒーカップなど結構見応えあります。
結局は墓石なので写真は控えましたが、見て楽しい。

他にも親鸞上人、武田信玄、豊臣秀吉、伊達政宗、赤穂浪士などなど歴史人物のお墓も多々あり、それだけで弘法大師空海の凄さが伝わります。

寺務所に着き無事に「弘法大師」の御朱印もいただきました。

ご朱印帳も高野山で新調しました


御廟橋を渡ると弘法大師空海の霊域に入ります。

静寂に包まれ空気感が変わります。

御廟橋の中からは脱帽し撮影も禁止、私語も慎みます。

厳粛な時間。

案内通りに進み、弘法大師空海が永遠の瞑想をしていると言われている御廟の前に立ち、心に決めていた内容をお話ししお参りを終えました。

信仰儀式のひとつに生身供(しょうじんぐ)があり、ご入定(にゅうじょう)された弘法大師空海に一日2回朝6時と10時30分に食事を運びます。
御朱印を貰った寺務所は御供所といって食事を作る場所にもなっていて、歴代の行法師たちの手によって調理され、1200年間一度も欠かされたこのない重要な儀式です。

食事を運ぶ時間になれば光景を見れるようです。

厳かな儀式を一度は見て見たいですね。

来て良かった。


京都へ戻ると無性に豆腐が食べたくなった。
京都は美味しい豆腐を食べさせてくれるところが沢山ある中で、今回は久しぶりに先斗町で飲もうかと、先斗町を中心に探してみました。
「京都豆八本店」というお豆腐とおばんざいがメインの和食屋さんを見つけ、初めて行ってきました。

するとこれが美味すいいいいいいいい!

湯葉のお刺身は今までで一番おいしいかも!


湯葉というとほぼほぼペラペラの薄いのばかり
身が厚くて美味しい!

ほかにもあれこれ食べたんですけど、写真撮り忘れて食べ終わっちゃいました(笑)
でもほんとに美味しかったので、必ずまた行きたいお店候補のひとつに加えたいと思います!
ミズラン三ツ星です☆☆☆

さて、帰りがけの四条大橋。

京都の四条大橋はすごい人ゴミと思ったらほぼ外国人観光客でした。
京都なのに異国感満載。
セーヌ川の橋はこんな感じなんだろうな。


翌日は午前中にあのお店を予約して行ってきました!

木屋町にある和栗専門店「紗織」




「紗」を注文です。

上品な栗の甘さとコクを持ちながらも透明感あるフルーティさも兼ね備えた奥深い味。

幸せに感じる甘い時間。

やっぱり来て良かった。


おやつの後は、これも大好きな場所の一つ

「黄檗宗大本山萬福寺」
1661年に中国僧「隠元禅師」によって開創されました。
中国的特色が色濃く、仏教と違った穏やかな空気を味わうことができます。 

隠元和尚といえば、名前だけに隠元豆を日本に広めた人で有名ですが、他にも西瓜、蓮根、孟宗竹、木魚なども禅師の請来によるものです。
元々日本にあったものではなかったんですね。
とても有り難いお方です。


拳より大きい蓮の蕾
ご飯の時間になると鳴らします

萬福寺へ来ると必ず買って帰るものがあります。
寧ろこれを買うために来たと言っても過言ではありません。

それが萬福寺の販売店で売っている、

「鐵限茶(てつげんちゃ」です。

とうきび、はとむぎ、十茶、くこ茶、一年草茶、柿茶、甘茶蔓茶、などなど十数種類ブレンドして作られた、うっすら香ばしく優しい甘味を感じさせながら麦茶のような清涼感を持つ飲みやすくて美味しいお茶。
とにかく大ファンなのです!!

他にも、萬福寺のお香がすごく好きで、行くたびにたくさん購入します。
全部好きなのでオススメで絞ることはできません。
僕としては、好みの匂いに出会えるといいね、と人に勧めているので機会があったらぜひ萬福寺へ行ってみてください。



夜は鴨川沿いの納涼床でタイ料理を食べました。

宮廷タイ料理と書いてありますが、カジュアルで居心地の良いアットホームな雰囲気のお店です。

飲む!
飲む!!
休憩
飲む!!!
呑む!!!!
飲む!!!!!
飲む!!!!!!

美味しかったし、床での風も程よく気持ちが良かった。

ただ日が暮れると灯りに虫がブンブン寄ってきてちょっと気になっちゃいましたね。



翌日は朝散歩しに南禅寺へ。

漢字の作りが素敵だな


朝のお寺さんはなんて気持ちがいいのでしょう。

人も居なくて、ゆっくりした穏やかな時間を過ごせました。

太陽は容赦なかったけどね。



この日のおやつは、今宮神社の前にあるあぶり餅屋さんに来ました。お店は二軒あり、前回はかざりやさんで食べたので今回は一文字屋和輔さんで食べることにしました。

炭火で焼いたお餅と白味噌ベースのタレ
極上の味わいです

親指くらいの大きさで一口で食べれます。

めちゃくちゃ美味い!
何本でも食べれます。

ここ一文字屋和輔さんはおよそ1000年の歴史があるお店だそうです。

そんなに歴史があるなんて知らなかった。

江戸時代から続いてますという超老舗でもすごいのに、平安時代て……

今度行ったら1000年をイメージして噛み締めてみよう。



お昼はとんかつの名店「西陣大江戸」さんに来ました。


西陣大江戸さんには、お店の向かいに曽て「あいすくりん ちべた」というミズラン三つ星のアイス屋さんがありまして、その店主さんが今はこちらにいて、ちべたのアイスが食べられるのです。

肉の旨み、歯切れの良さ、最高に美味いよ
はったい粉アイスにしました。
ミルクのコクからほんのり香ばしい風味が鼻を抜け
飽きの来ない優しい味。



ということで、今回の京都旅行土産話はこれにて終了です。


中学生の頃に来た修学旅行での京都はつまらなかった。
お寺を見て何が面白いのか分からなかったし、ただただつまらなかったという思い出しかない。

若かったのもあるけどそれは無知からくる非常に勿体ない感覚だったなと今は分かる。

直ぐには知識を身につけられないし、まだまだ知らないことばかり。

こうしなければいけないなんて事はなく、自分なりに出来る準備をしておけば楽しさは膨らむのだから、知識を手にして歴史に触れる遊びをもっともっとしたいな。


夏の京都よ
また来年帰るからね


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高杉 瑞穂 | 俳優
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