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イベント録画「先進国と新興国、それぞれのデジタル化」 #プロトタイプシティ 伊藤亜聖 東京大学准教授

今日は伊藤亜聖先生をゲストに、プロトタイプシティのイベントを行いました!

伊藤 亜聖   @asei_i

1984年生まれ。大学院時代に中国人民大学(北京)、中山大学(広州)に滞在し、中国経済について研究。主な研究内容は、中国の産業発展と対外直接投資活動と、アジア、新興国におけるイノベーション。2017年から18年にかけて約1年間深セン大学に滞在し、現地でのイノベーション創出に詳しい。著書・共著に『現代中国の産業集積「世界の工場」とボトムアップ型経済発展』(名古屋大学出版会、2015年。大平正芳記念賞、清成忠男賞受賞)、『中国ドローン産業発展報告2017』(東京大学社会科学研究所、2017年)、『China's Outward Foreign Direct Investment Data』(東京大学社会科学研究所、2014年)、『現代アジア経済論』(有斐閣、2018年)、『中国14億人の社会実装』(東京大学社会科学研究所、2019年)など

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中国研究とデジタルがクロスオーバー

ニコ技深圳コミュニティが立ち上がったきっかけでもあるのですが、2015年ぐらいから、テクノロジーによる社会変革というギークのテーマと、中国研究がクロスオーバーし始めてきました。
伊藤先生や高口さん他数名は、最初ニコニコ技術部からギークの集まりとして発生したニコ技深圳コミュニティに、初めて入ってきてくれた中国研究のプロであり、それからの知的交流はとても実り多いものでした。
2017年、伊藤亜聖先生は在外研究として1年間深圳大学に滞在し、毎週ブログを書き、ニコ技深圳オフィスの立ち上げを行いました。僕(高須)はこの年、転職活動をしていて活動量が落ちていたころでもあり、2017年のコミュニティでもっとも活発だったのは伊藤さんが言い出しっぺになるプロジェクトの数々でした。

スマートシティとプロトタイプシティは違う

「社会実装」は伊藤先生の研究で重要なキーワードです。多少雑でも、何か新しい技術が社会に実装されていく街がプロトタイプシティであり、最初にデザインされて成り立つスマートシティとは違うのではないか、という問題提起は、「プロトタイプシティ」本のキーワードにもなっています。
リサーチ、ディベロップメントに加えてデプロイの、R&D&Dをキーワードに掲げ、中国以外に、アフリカやインドなどの新興国にもフィールドワークの足を伸ばしています。

それは新興国でのモバイルペイメントみたいな光の側面もあれば、フェイクニュースの蔓延は新興国の方が多いという負の側面もあります。

デジタル化と工業化は、支援環境も大きく異なります。

やり過ぎるオーガナイズは駅の再開発にも似て、綺麗になってエネルギーも失われるみたいなことが起こりがちです。

40年変革し続ける中国

中国は変化の大きい国で、文化大革命のころも改革開放初期・中期・後期・そして今も、いつも注目すべき事の多いエキサイティングな場所ではあります。

規模の大きい国は、たとえば省の一つ広東省だけをとっても日本並みの人口とロシア並みのGDPを抱え、多様でエネルギーに満ちた場所です。

「発展する新興国のハシゴを外す」ことはできるのか

先進国ほど自由貿易を主張しますが、うまく行く新興国は上手に権益保護をしていたりします。たとえば中国はデジタルで鎖国をしつつ、工業では大規模な解放を行いました。インドは外国のデジタルサービスを受け入れつつ工業で鎖国をしたことがマイナスに繋がっています。

中国からMakerNetのKevinがゲスト参加する1幕もありました。

まだ2回イベントあります!お楽しみに!

第4回 2020年8月12日(金) 20:00-21:30
「ハードウェアの聖地」深センの秘密 #プロトタイプシティ 出版記念トーク 藤岡淳一 JENESIS CEO

第5回  2020年8月14日(金) 20:00-21:30
プロトタイプシティ成立の条件 #プロトタイプシティ 出版記念トーク 山形浩生 @hiyori13


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TAKASU Masakazu
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