オープンオフィス 2020/09/01 おうこうはん さん
2020/09/01 18:30-20:30 (17:00-の予定が、高須の都合で後ろ倒しさせていただいた)
ゲスト:おうこうはん(王昊凡/Wang Haofan)さん @SUSHIwanghaofan
王昊凡/Wang Haofan。〈日本文化〉のグローバル化、具体的には海外の寿司店や日本酒の海外輸出を研究してます。博士(社会学)。
https://sites.google.com/site/wanghaofansushi/
きっかけは、「メイカーズのエコシステム」を中部大学の授業:「政治とメディア:グローバル化時代を考える」で使っていただいた
おうこうはんさんの研究テーマ 食文化の研究 上海のお寿司屋さん
■エコシステム
手に入る食材でなんとかする 研究用のプロトタイプと実際に店に出す物は違う
上海は築地にあたる魚市場がないから、最初は6種類しか寿司が出せなかった。寿司屋を支えるエコシステムがない
外国で日本食屋をやるのは、エコシステムがないからチャレンジばかり。
高須:
そういう意味では、エコシステムという概念は食べ物でも電子工作でも変わらなく通じるところがある
■クリエイティビティ
でも、そのチャレンジを楽しみながらやらないとならない
中国のモチベーションも、金に直結する労働をすごくやる、みたいなことから、「俺の店を出したい」
食べ物は起業でもある。日本でも飲食は起業が多く、そこも中国と並べて語りやすい部分でもある。
日本から世界へでていく
「日本から海外に出ていって日本食屋をやる」みたいなのは、他の業態より盛ん。(少なくとも日本から海外に出ていくハードウェアスタートアップより多い)
2004年から2017年の13年で寿司屋が4件から300件に増えた。うち日本人がいる店はわずか40件。ロサンゼルスの70年代、シンガポールの90年代もそういう爆発をした。中国人が現地で日本食屋をやっている。
興味としては日本の文化を海外に売り込んでいく段階で、変化していく日本文化に興味がある
■文化とマネタイズ
文化は面白いし、お金になる
お金になると気づいた人が面白いことをやっている
マスメディア時代は大企業がどーんとお金出すものが文化だったが、今は違う文化の形ができつつある
「メイカーズのエコシステム」にあったようなコミュニティベースの文化のできかたがすごく強くなっていく
テレビで1000番目だと普通の人と変わらないけど、youtubeで1000番目だと、固有のファンがいて食べていける
鶴岡のシルク、日本にはそういう文化がたくさんある。シャンパンみたいな文化の有所
日本酒の酒蔵、若い人たちが継いで新しいものを作ってる。なんでそうしたアントレプレナーシップが集まってくるのか
日本から出ていく日本酒の30%が香港(たぶんそこからbrokerとして外に出ていく)
高須:僕は研究者としては経営、イノベーション村みたいなところにいて、ハードウェアそのものの分野と中国研究の分野に繋がりが深いので、そういう意味で分野の隙間にいるというところは、おうこうはん先生と似ているかも。
おうこうはん先生の授業
政治とメディア
そのなかで、最近聞いたばかりの、ホンダのバイクのコピー品を重慶で作っている話と通じる。
高須:どこかで協力できるといいですね
中国他に研究したい文化
みんなで[xx業界の無印]と言いたがるのはどういうカルチャーなんだ
文化のミックスが面白い
クラフトビール、ワイン、ファッション
ビリビリ動画系
興味本位のやりかたとスタートアップの類似性
やってることがつながっていく類似性
今後も情報交換をしていきましょう。
香港の石井さんも文化研究だから相性良さそう。後で紹介します。