ひとり税理士のDX -7. IBのユーザー権限-

 会計ソフトに銀行口座のデータを入力する方法として、(1) 手入力、(2) 通帳をOCRでデータ化して入力、(3) インターネットバンキング(以下、「IB」と言うことにします。)からデータを取得して会計ソフトに組込、(4) 銀行口座と連携してデータを取得(クラウド会計の場合)する方法があります。

 (4)により入力すれば、誤入力がなく、処理時間も一番短く済みます。
 しかし、すべての口座がデータ連携に対応しているわけではありません。一部の金融機関等対応していない場合があります。

 (3) のIBにログインしてCSV等のデータを取得する方法の場合も、会計ソフトに取り込む際に少し時間がかかりますが、誤入力は少なく済みます(重複して入力したり、取得可能期間を過ぎて取得できない可能性はあります。)
 関与先に、CSV等の取り込みを依頼することができればいいのですが、なかなか・・・。で、関与先のユーザーIDでログインする?--->これはセキュリティ上、問題。
 
 税理士が関与先のIBにログインできればOK---->税理士用のユーザーIDを関与先にお願いして発行してもらう--->関与先が法人であれば、複数のIBの利用者IDを発行できる場合が多い。

(例) 北陸銀行の場合
 「管理業務」-「利用者管理」メニューより設定
(例) 北國銀行の場合
 「管理業務」-「ユーザ情報管理」-「企業ユーザー管理メニュー」
・・・というように、「管理業務」のメニューの中にあるみたいです。

 楽天銀行の場合、「口座管理プラス」というもので複数のユーザーIDを設定できます。ただし、その利用にあたっては、事前にIPアドレスを登録しておく必要があります
 ただし、事前に登録した「口座管理プラスログイン許可IP」以外の環境からはログインできない設定になっています。
 
動的IPアドレスの場合、インターネット接続の度にIPアドレスが変更されてしまうので、固定IPアドレスに設定(有料)する必要があります。
 事務所のネットの接続設定で「口座管理プラス」を利用している場合、外出先では「口座管理プラス」は利用できません。

 ちなみに、税理士等が利用するユーザー権限は、「閲覧のみ」の権限を設定するだけで十分だと思います。

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