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転職して2か月。NHK記者からベンチャーキャピタルへの転職で感じたこと。

おはようございます! Z Venture Capitalの高橋翔吾です。
きょうは11月1日。私がZホールディングス(ZHD)のCVCであるZ Venture Capital(ZVC)に入社してちょうど2か月。
ようやくnoteを書く余裕も出てきたので、本格的に始めたいと思います。今回は、NHK記者からベンチャーキャピタルに転職して感じたことを記していきます。


簡単な自己紹介


私は福岡県直方市(のおがた)という旧炭鉱の町出身です。小学校から高校まで徒歩で通学する学生時代を過ごしたのち、大学4年間を京都で過ごしました。

大学生のころ、数は多くないですが、貴重な出会いがありました。中でも私がアルバイトをしていた焼き鳥屋は、お坊さんが経営。そこで毎晩(時には朝まで)、人生の教訓を教えてもらいました。私の「何事も社会勉強」という姿勢も、この経験から来ています。

そして大学2回生の3月、東日本大震災が発生。震災後、宮城県の被災地に行ったとき、あまりに悲惨な被災地の様子を見て、自分の無力感を感じました。このとき、「自分が見た景色を誰かに伝える」ことが、いま自分が被災地にいる唯一の存在意義なのでは、という思いから、マスコミの道ーーNHKの記者になることを選びました。

その後の記者生活だけで、note何話分もかけます。きょうは本題ではないので、転職を考えた理由について、ZVCのHPとあわせて見ていただけると幸いです。

転職して・・・


NHKを退職後、Z Venture Capitalに入社してすぐに感じたことは大きく2つあります。

●少数メンバー
●slackとzoomの活用

ZVCの社員数は22人です。日本以外に、ソウル、サンフランシスコにもメンバーがいるため、東京で顔を合わすメンバーは本当に少ないです。

また、新型コロナの影響でZHDそのものがリモートワーク推奨となっているため、広いフロアに数えるほどしか人がいない景色は衝撃でした。

NHKの渋谷の本社にいたとき、「人、モノ、人、モノ・・・」で溢れていて、テレビやアナウンス、通信社のニュース速報などが常に音が鳴り響いていたので、会社が変われば、ここまで違うのか…と鮮烈に感じました。

オフィスでの仕事風景。時折、人の会話や足音が聞こえる程度。静かすぎる…と感じるほどです。

そして、メンバーとのやりとりは中心は「Slack」です。打ち合わせでは「Zoom」もよく使います。記者時代は圧倒的に電話文化だったので、電話が全く鳴らない環境に慣れてしまうと、もう戻れる気がしません。思い返すと私自身、入社して電話をしたのは社外の方との打ち合わせの数回程度です。

その分、Slackは時に、会話のようなやりとりもあります。変なことを言いますが、これが「会話」だということに気づくまでには少し時間がかかりました。便利ですよね、Slack。

記者とキャピタリストは似ている


さて、テーマにあるように、入社してしばらくキャピタリストと一緒に仕事をしていると、「記者とキャピタリストって似ているな…」と感じました。どう似ているのかというと、「取材先」と「投資先」を入れ替えると、大方成立するのでは?と考えています。

        (記者)/(キャピタリスト)

  • 「取材すべきテーマを見つける」/「投資すべき会社を見つける」

  • 「取材の構成をたてる」/「投資の仮説をたてる」

  • 「取材者と関係構築」/「先方と関係構築」

  • 「上司に取材・出稿の相談」/「上司に投資検討の相談」

  • 「取材」/「リサーチ」

  • 「原稿作成」/「投資資料作成」

  • 「上司の最終確認」/「投資委員会の最終確認」

  • 「出稿」/「投資」

前後する流れもありますが、ざっと業務フローを並べてみました。

記者・キャピタリストとも、常に世の中の動きを察知して、「いま何が求められているのか」「この先、どうなっていくのか」ということにアンテナを張って、考えておく必要があります。それを「出稿」「投資」という形に向けていきます。
また、人間性、信頼、取材力、構成力などが積み重なり、「個性」がつくられていくところも似ていると感じました。

ただ、キャピタリストの場合、投資の答えが返ってくるのは、数年、もしくは10年以上先かもしれません。そこは「今」を伝える記者とは、明確に違うところですね。

(雑談ですが、仕事に対して、時には昼夜問わず働いているところも、似ていると感じた1つのポイントです…笑)

Z Venture Capitalの「メディア化」を目指して


最後に、私が今後、ZVCのコミュニティマネジャーとして実現していきたいことを述べます。

それは、Z Venture Capitalのメディア化です。

理由はいくつかあります。まず、日本でもベンチャーキャピタルの数が増えています。そうした中で投資のパートナーとして選んでもらうには、キャピタリスト、ZVCの発信力を高める必要があると考えています。

ZVCがどんな会社に投資をして、その後、その企業との連携がどうなっているのか。またZHDのグループ会社とのシナジーがどう生み出されているのか。それを知ってもらうために、発信し続ける必要があります。

Z Venture Capitalとグループ会社。多くの方の生活に関わっているサービスが多数あります。

また、私がベンチャーキャピタルの道に進む際に、驚いたことがあります。それはアメリカのトップVC「a16z」の存在です。

なぜ、自分たちがこの分野(企業)に投資をしたのか、世の中の問題に対してどう解決が図られるサービスなのか。そして社会がどう変化するのか。
VCなのか疑うほど、記事1つ1つの内容はメディアであり、ニュースそのものです。

彼らは自分たちの投資を通じて、社会がよりよくなる。ということを信じているでしょう。私もZVCの投資を通じて、みなさんの暮らしがよりよくなるものにしたい。そう考えています。

「a16z」は私の大きな指針です。そのため今後、ZVCでも情報発信をより充実させ、様々なチャレンジをしていきます。

みなさんのもとに、より多くの情報が届くよう、私も精一杯頑張っていきます!どうぞよろしくお願いいたします。

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高橋 翔吾
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