シンガーソングライターmarsha(マーシャ)の場合
みなさんこんばんは!
自分の自己紹介はそろそろ飽きたので、今回からは、僕が大切に想いをのせてお手伝いさせてもらっている人や、コトについての作品たちをご紹介していきたいとおもいます。
海と、川と、山と、もくもくと煙の上がる製紙工場と、人柄の街。
我が地元、愛媛県四国中央市を中心に活動する、シンガーソングライターのmarsha(マーシャ)さんのグラフィックデザインを2019年のはじめからずっとお手伝いさせていただいています。
マーシャさんの楽曲から滲み出るのは、人としての温かみや柔らかさ。
海を眺めていると感じるあの柔らかな感じ、森の中で感じる木漏れ日のあたたかさや木々の青さ。
やわらかな空気を醸し出す、優しいメロディと声が特徴のうたうたいです。
百聞は一見にしかず、と言うことで。ほれ。
marsha「YOUR SONG」-MV-
https://www.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=7yh9YDBq-2g&app=desktop
マーシャさんと初めて出会ったのは、Music Cafe & Bar Bitter SweetZ【通称ビタスイ】という、地元の音楽好きがあつまる音楽バーでして、彼はいつもひたむきに音楽と向き合い、とにかく歌を愛し、優しいほわぁっ、ほかぁとした印象のひと、というのが第一印象でした。
最初に彼と一緒に意見を出し合って、作ったフライヤー。
フィラメントとは、電球・真空管などの内部にあり、電流を流して熱電子を放出する、細い線。のことをさし、その小さくも強く、暖かい熱源のような物を意味します。
このイベントをきっかけに、やわらかく、あたたかいマーシャ独自の世界観を堀り出していく旅がはじまりました。
彼は非常に、空気や、人の心理を感じとることに長けた人であります。
イベントのコンセプトやビジュアルは先に解説した「フィラメント」という繊細なキーワードを基に、人間マーシャの独自の世界観をビジュアル化させていくことを目的としています。
人がふっと背中を押される音楽、とでもいえばいいのかな。
そんな優しく温かい強さがこの人の書く詩にはあります
疲れたら座り込み記憶をたぐりよせる
かえれない世界はあたたかくて
暗がりに手をのばした
絵に描いた明日はあざやかで消えるはずなく焼きついた
迷うことはない
冷たい雨に染まってしまっても
心にともるフィラメント 絶やさぬように
/filament
バンド至上主義の僕が初めてシンガーソングライターの奥深さというか、これ一人じゃないと表現できんよな。ということを改めて感じたのが彼のスタイルであり、弾き語らうからこそ、こうして伝わるものがあるんだよ、ということを深く考えさせられました。
とかく彼は、「優しさ」と言う言葉がすごく似合います。
ほかにも自然、とか、公園、とか、珈琲とか。
また情緒を重んじる歌詞やメロディだからこそ、ときに引きのデザインもできるし、足しのデザインもできる。
色のトーンがマッチしていれば、自然と彼の色と音色にうまく染みこんでいくので、非常に作り手としてもやりがいがあり、それらをうまく飲み込んで歌やメロディに溶け込ませてくれているなぁといつも感じます。
また、共演者の楽曲スタイルに合わせた見せ方や、イベントの世界観の作り方を意識しているので、微妙な色のニュアンスや絵から感じられるイメージを、本人共々、特に大事にしています。
主宰イベントのビジュアル全てに共通して言いたいことは、想像を掻き立てられるようなビジュアル構成であること。
ここになぜこれを持ってきたか。というデザインの基本的な考え方の「何を持って誰に伝えるか」が、「なぜここでこう歌うのか」がマーシャさんの場合、非常に明確でわかりやすいため、具体的に可視化しやすいんだなぁということをなんとなく振り返りながら感じました。
そして、マーシャさんの節目の音源とも言える、ミニアルバムのジャケットデザインも手掛けさせていただきました。
絵を描くことに対して自信のない僕に対して、「かいてみてよー!」の一言で、想い描いている要素とコンセプトのヒントをもらい、久しぶりに筆をとりイラストを書き起こした所存であります。
んで、まさかの一発OKをもらいまして・・・・
いいのかなと思う反面、自信がない部分を、外にずるずると引っ張り出してくれたという感覚が強いです。
2020年2月23日にリリースしたマーシャ初ミニアルバム「Light House.」
この作品はマーシャさんにとってはもちろん、僕にとってもかけがえのない大事な一枚となりました。
こんな経験ができること自体が僕にとっては財産であるし、それがデザインと言う形で音や言葉と向き合うという機会は、あんまし経験できない事じゃないかなと思います。
真剣に自分が伝えたいことを言葉にし、図にし、広げていく。
そうだから音楽も面白いし、デザインもおもしろい。
そんなことをやっぱり強く思います。
最近、「好きこそ物の上手なれ」って言葉がすごく好きで、その背景には誰かに咎められようが、罵られようが、好きという気持ちは自分だけのものである。
だからこそ、そこには人にしっかりと伝えたい「想い」が宿る。
そんなことを常に大事にしていくことこそが、もちろんグラフィックデザイナーとして、音楽を愛するものとして、人として、大事なことなんじゃないかなぁとおもいました。
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