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【いのち】大坂なおみさんの妊娠と出産女性への迫害~いのちよりも大切な制度などない。
四度のグランドスラマーでもあるテニス選手の大坂なおみさんが自身のインスタグラムで妊娠を発表した。素晴らしいことだ。誰であれ、幸せになる権利はある。新しい命と美しい決断にまずは祝福を贈りたい。
”Can't wait to get back on the court but here's a little life update for 2023.”
(また試合に戻るのが待ちきれないんだけど、実は、今年、小さな命が誕生するの)
https://www.instagram.com/p/CnSHJx9Jw7Z/?hl=ja
発表した文面によれば、今年いっぱい競技を休み、出産と育児に専念するという。かつて二勝している全豪オープンへの欠場については、来年の出場を約束し、批判的な報道を繰り返しているマスコミの口を一瞬で封じ込めた。
アスリートのみならず、有名人の妊娠や出産については興味本位の報道が少なくない。これまでのように母となる彼女がそのターゲットとならないことを祈る。
とりわけ、いまだ古い慣習を引きずる日本社会の対応が心配だ。戸籍制度という世界でも類を見ない前近代的な管理システムで、個人(とくに女性)を管理する日本においては、自由な妊娠や出産は「悪」であるという認識がまかり通っている。
海外と日本社会の妊娠や出産に対する大きな違いは、この戸籍制度に起因している部分が大きい。少なくとも、NYタイムズやワシントンポストなどの米大手メディアでは、大坂さんの父親捜しに加担するような報道はされていない。確認できたのは、米ビルボード誌の「ラッパーのコーデーが父親である」と報じているくらいだ。
一方、日本のメディアでは、さっそく母子よりも「父親」に焦点を当てている報道が多いようだ。プロスケーターのAさんに対して『週刊文春』が行った「父親捜し」のような劣情に基づく報道がすでに増えている。結局、母子の健康よりも父親の存在に興味が集中してしまうのだろう。
「素晴らしいことです。新しい命と美しい決断に祝福を送ります。誰がなんと言おうと、人生においてより良い時期となるでしょう。おめでとうございます👶🎾」
筆者は大坂さんと会ったことはない。ただ、過去に新しい命を灯した日本女性たちの受けてきた迫害の歴史を知っているので、思わず、Twitterにこう書いたのだ(Instagramに書けばよかった)。
ある学校法人の理事長が妊娠した際、『東京スポーツ』や一部メディアは、妊娠中の彼女に対して猛烈な攻撃を加えはじめた。信じられない話だ。妊娠している女性に対して「父親は誰だ!」「父親を明かせ!」とあたかも犯罪者のような攻撃を加えたのだ。
さらに醜悪なのは、NHK党の立花孝志氏という公人(公人なので実名)が、公の国会の記者会見において、新しい命を灯したその女性の実名を挙げ「凶悪犯」のような口ぶりで非難を加え続けたことだったもっと驚くのは、そこに参加していた議員や職員、あるいは記者たちから、だれひとり咎める声が上がらなかったことだ。
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