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【AI記者®翻訳】2000年ジャニーズ問題。ニューヨークタイムズ記事(文:カルビン・シムズ 取材:上杉隆)

割引あり

2000年1月30日付けの『ニューヨークタイムズ』の翻訳版を特別掲載します。

1999年秋、『週刊文春』の松井清人編集長、木俣正剛デスク、島田真記者(いずれも当時)とNYTの上杉隆による、予備取材と調査を経て、ニューヨークタイムズの取材が始まりました。ニコラス・クリストフ支局長は帰国が決まっていたため、着任したばかりのカルビン・シムズ特派員と上杉とT女史の三人でチームを結成し、早速取材を開始しました。シムズ特派員は日本語を話せなかったため、インタビューと取材は主に上杉が担当しました。

当時、取材・インタビューした多くが鬼籍に入られました。故・梨本勝氏、故・松井清人氏、故・藤田博司氏、故・須藤甚一郎氏、故・岡留安則氏、故・ジャニー喜多川氏、故・メリー喜多川氏には改めてお悔やみ申し上げます。ジャニーズ事務所所属のタレントで取材協力をしていただき、すでに亡くなった方については情報源秘匿の観点より氏名を掲載しません。

なお、この記事と続報により、上杉はその後23年間、ジャニーズ事務所との共演NGが決まりました。記事の中で、故・梨本勝さんが触れているように、その報復は新聞、雑誌でも同様でした。翻訳については、NOBORDER社のAI記者®の機能を使い、上杉が校閲しました。

                 ※

2000年1月30日

スターメーカーに泥を塗る日本

カルビン・シムズ
TOKYO、1月29日

10代のアイドルに支配された熾烈な日本のショービジネスの世界で、ジャニー喜多川氏のようなパワーとクリエイティブな才能を発揮する人はほとんどいない。

国内トップのタレント事務所であるジャニーズ事務所の社長である喜多川氏は、歌い、踊り、演技を披露する若い男性スターを生み出し、その過程で何百万ドルもの報酬を得ることに長けている。

68歳の喜多川氏の影響力は絶大で、メディア・アナリストや記者によれば、喜多川氏は新聞、雑誌、テレビ番組が顧客や喜多川氏自身について報道する内容を厳しく管理しているという。

実際、日本最大の雑誌のひとつである『週刊文春』が昨年秋、喜多川氏がスターダムにのし上がった10代の少年たちとの性的関係を告発する一連の記事を掲載し始めるまで、日本で喜多川氏に逆らった信頼できる報道機関はなかった。

「もしテレビ局がジャニーズ事務所の意向に従わなければ、人気スターはすべて降板し、バラエティ番組もタレントのインタビューができなくなり、視聴率は急降下するでしょう」と芸能レポーターの梨元勝氏は言う。「出版物も同じです」と付け加えた。

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