リーメンビューゲル卒業
娘の股関節が亜脱臼。
そう医師から言われたのが1月。
この亜脱臼を治し、骨を矯正する為に必要だった装具が、リーメンビューゲル。
「最初着けたら泣きますよ」
「ずっと装具は着けたままですよ」
「お風呂は当分入れないので、清拭になりますよ」
「今あるお洋服は着れませんよ」
「装具着用したまま着られる洋服を作ってください」
「とにかく、覚悟して下さい」
こんな事を言われて、妻はボロボロ泣いた。
慣れない育児に睡眠を奪われ、体力気力もギリギリのところで踏ん張っていた一本の線が、この宣告によって、ぷっつりと切れた。
母として、妻として、もうボロボロだったと思う。
その横では何も知らず、ただ大人の指示に従うしか無い娘。
妻も僕も最初のうちは本当に慣れなくて、それはもう、かなり厳しい生活だった。
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かなりの難局を乗り越えて、今日娘はリーメンビューゲルを卒業した。
ハイハイ。
スイスイ進む。
テーブル。
掴まり立ちしそう。
暴れています。
とにかく、厄が一つ落ちた。
あとは無事に成長して下さいな。