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設計事務所に家づくりを頼める?③

ここ数回続いているこのお話し。
興味ある方。多いみたいです。

こちらをご覧になって、質問をいただいたので、
その返答を兼ねて、少し追加でお話ししておきます。

質問の内容は。
「工事監理と現場管理は何が違うんですか?」

これって。
設計事務所の役割と、現場監督の役割の
違いを聞かれているのと同じです。

この二つの言葉を、私がどう使い分けたか。
例を交えてお話ししていきますね。

工事現場。
ご覧になったことないかもしれませんが。。
少し想像をしてみてください。

大工さんがいて、壁の下地をつくっているとします。
昔であれば、この大工さんというか棟梁が、
現場をすべてを取り仕切って、工事もするし、
他の職人さんたちを手配もしていました。

つまり。
棟梁さん中心でまわっていたわけです。

では。最近がどうなのかというと。
工事を請けている工務店の社員が、
現場監督として、工事の全体を取り仕切っています。

例えば。
各職人さんのスケジュールを調整したり、
職人さんからの質問に答えたり、検査を調整したり。

特に。
工事の中で、職人さん同士の調整って、結構必要なんです。

電気屋さんが工事に入るときに、大工さんが
同じ箇所を工事してたら、どちらかが工事できませんから。
それをスムーズにいかせることって、とても大事。

それと。
大工さんの工事にしても、木材等の材料や建材を
手配するのは、現場監督がやることが多いです。

手際よく納品しないと、大工さんの工事がとまったり、
材料がじゃまで工事がしにくかったりするので。

ここまでは、なんとなくイメージしていただけましたか?

この現場での細かな調整や段取りのことを、
「現場管理」と言っています。

では。「工事監理」は何か??

一つ目。
現場監督がする現場管理は、毎日の細かな調整になります。
その工事の流れが、全体の工事工程から、当初通りに
進んでいるのかをチェックする、マクロな視点が必要です。

その全体工程と確認であったり、もし遅れているなら、
なにが原因で、何を改善すると解消するのか。
それを指摘して、工程の軌道修正を行います。

それがないと、何かが遅れたから、そのまま竣工が遅れる。
そんなことになったりしますから。

この工程のチェックは、工事監理の役割の一つ。

もう一つ。
詳細な図面があるとしても、実際、工事しようと思ったら、
うまく納まっていないことがあったりします。

そんな時に、現場監督から、工事監理している人へ
質問を投げかけます。

どういう意図で設計がされているのかを考えて、
それを踏まえた解決策を提示する役割です。

これがないと。。
現場サイドで、一番やりやすい方法でできてしまいます。

最後。コスト管理ですね。
変更があった際、その内容は、追加変更項目にすべきか、
なった場合は、その金額が適正かをチェックする役割です。


以上から。
大まかにいうと、現場監督を含めた全体を監理する。
そんな役割なんだと思います。
設計事務所であれば、施主の代理として、チェックしてくれますよ。

長くなりましたが、この辺で。

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