土地探しの大事なポイントって?
家づくりをされる人の中で、土地をお持ちでない方は、土地探しというプロセスを経ることになります。
山を切り開いて、開発して、そこを敷地にしたような分譲地であれば、簡単に見つかりそうなもんです。
そして。
土地を売買するためのサイトがいくつかあるので、のぞいてみていただくとわかりますが、すごい物件数なので、ササっと出会えそうなんです。
でも。
実は、そうでもありません。
希望のエリアで、希望の利便性で、希望の価格で。。。
いろいろと条件を重ねていくと、ずいぶんと絞り込まれてしまい、数十件もあった候補が、10件くらいになったりします。
土地には、概ねの価格として、相場があったりします。
その相場感って、住宅用の土地として、条件が整っている前提。
もし、それよりお値打ちになっている土地には、何かネガティブな要素が入っていることが多いです。
そもそも。
提示しても売れないネガティブな条件があるから、価格を下げていく。
つまり、相場より安くなるわけですから。
その辺を、しっかりと見極める目がないと、取得したはいいけど、余計な予算がかかってしまったりして、資金を圧迫します。
では。
どういったところをポイントに見ていけばよいのでしょうか。
ポイントがいっぱいあるのですが、今日はその中から一つ大事なところをお知らせしようと思います。
実は、昨日、土地探しをご一緒しているお客様より連絡があって、一枚目の土地を視察しに行ってきました。
何が気になりましたか?
なんて。わかりますよね??
はい。
こちら(道路)と奥(敷地)に高低差ができてますよね。
段差は、ブロック積めば、大丈夫。
なんて、そんな甘くありません。
でも。
「ちょっとした」段差なら大丈夫です。
「ちょっとした」段差って。
どの高さになるのか??
がポイントになります。
ご存じですか???
その答えは。。
1mと2mです。
二つもあるの?
はい。二つの意味が違います。
まずは、「1m」を超えるか超えないかですね。
1mを超える段差の場合、土を留める壁(以下、擁壁)が、ずいぶんと頑丈になってきます。
よく見かける、コンクリートブロックでは、留めることが難しい。
つまり、ちゃんとした擁壁にしないといけなくなります。
ここで、その擁壁のコストがずいぶんと違ってきます。
そして。2m。
2mを超える場合、別の規制(崖条例)がかかってくるので、しっかりとした擁壁を構築しないといけません。
しっかりとした擁壁。
先ほどの1m超えも、ある意味しっかりとした擁壁なんですが、2mを超えると、さらに頑丈になってきます。
もちろんですが、コストはアップ。
しかも。相当です。こちらになると長さによっては、数百万に単位です。
ちなみに。。
道路との高低差だけじゃないですよ。
隣地との高低差にも、同じことが言えます。
高低差が高くなればなるほど、コストはビックリするほどアップします。
つまり。
敷地と周囲に高低差が、2m以上ある場合は、数百万円のコストオンが見込まれる可能性があります。
なので。
土地がその分、相場より安くなっていて、見た目「買い」だと思ってしまいます。
でも。実際は、擁壁のコストを足して考えないといけないんです。
これ。
土地探しをするときの、大事な大事なポイントです。
ぜひ、意識してチェックしてみてください。
かなり単純化してお伝えしたのですが、実際は、法規制が絡んだりして、複雑になります。
なので。
土地探しは、不動産屋でもなく、ハウスメーカーでもなく、設計のプロである設計士と探すのがオススメです。
さぁ。今日も家づくり楽しんできます!!