「自分のスキを再発見!」 偏愛マップで心地よい自己紹介の旅へ
以前、noteで偏愛マップを紹介する記事を書きました。
あれから数年が経ち、私自身も偏愛マップを更新する機会がありました。
そこで得た気づきと学びを、せっかくだし、noteひさびさだし、で、今回改めて偏愛マップについての記事を書くことにしました。
前回の記事を読んでくださった方も、初めて偏愛マップについて知る方も、ぜひこの記事を通して、自分のスキと可能性を再発見してもらえたらうれしいなと思います。
自己紹介が楽しくなるツール
私はこの15年ほど、人や組織の成長を支援してきました。その中で出会った特別なツールが「偏愛マップ」です。
いろんな人の偏愛マップ
自分の好きなものや興味のあるものを可視化し、自己理解を深めるのに役立つ偏愛マップを使えば、自己紹介が苦手な人も、自分のスキを活かしてアピールできるようになりますよ。
偏愛マップとの出会い
私が偏愛マップと出会ったのは、組織開発・チームビルディングを支援する専門家のコミュニティ(チームジャイキリ)に所属していた時のこと。
なんか「偏愛マップがいい!」「偏愛マップやばい!」とチームメンバーの間で大変評判だったので、ネットで調べ、書籍を買って、自分で作ってみたのがきっかけです。
最初は自分のことを書くのに戸惑いましたが、どんどん好きなものが溢れてきて、気づけば夢中になっていました。自分の中にこんなに多様な興味や情熱があったんだと、新鮮な驚きを感じたのを覚えています。
セミナーで実感した偏愛マップパワー
そんな偏愛マップの魅力と可能性に惹かれた私は、講師を務めるセミナーでも活用するようになりました。
参加者にアイスブレイクとして偏愛マップを作ってもらうと、最初はこちらを警戒しているのか緊張しているのか、みなさん静かーーーな状態から、初めて会うであろう隣の人と自分の好きなことを話し始めると、会場がいい感じに温かくなります。
また、(教室で先生が机の間を通って歩くような感じで)作成中の偏愛マップを除くと、参加者それぞれの個性や強みも見えてくるので、それもとても楽しいんですよ。
もう、セミナーでは手放せません。セミナーの担当者さん(主に商工会議所の指導員さん)に、またかーと思われても、絶対にやめません。そのぐらい、面白いなーと思って使っています。
更新のたびに見えてくる成長
先日、とあるコミュニティ(スクエアbyエレメンツコード)で、今まで話をしたことがないメンバーと1対1でおしゃべりしましょう、というお題が出されました。
メンバーを募集するところから始めないといけない。
でも、予定が埋まっていて、こちらから声かけても予定が合わなかったら申し訳ない。
だったら、自分の予定を開示し、予定が合う人に声をかけてもらおう。
とはいえ、知らん人には声をかけづらいだろう。何なら私、あまり顔出しでコミュニティに参加できてないし。。。
じゃったら、自分のことを知ってもらう情報を出そう
そうだ、偏愛マップで自己紹介しよう!
というわけで、久しぶりに自分の偏愛マップを更新してみました。
偏愛マップ自体の更新は、セミナーをするたびにちょくちょく追加していたのですが、前回のnoteからはだいぶ変化していました。
とくに、子供の誕生で関心事がいい感じに変化していました。
単にセミナーのツールとしてだけではなく、人生の節目節目で偏愛マップを見直すのも大事だなー、使えるなー、ということを実感しました。
なんか、難しく成長や価値観について向き合うのではなく、好きなものや関心ごとを書き出し、並べなおしたり比べたりするだけで、自分の成長や価値観の変化を客観視できるのは、偏愛マップならではだなーと思います。
↓↓↓ かーらーのー ↓↓↓
偏愛マップの作り方
そんな偏愛マップですが、実は作り方に正解はありません。とはいえ、自由に描けと言われると逆に描けないものです。なので、初めての人でも取り組みやすいよう、いくつかステップを用意しています。
紙とペンを用意する
中心に自分の名前を書く(絵を描ける人は絵を描いてヨシ!)
周辺にざっくり好きなジャンル・気になるジャンルを書く
ジャンルの周りに具体的な要素を書いていく。
このとき、具体的な要素の先へつなげても良い。
例えば、音楽(ジャンル)→歌手名(具体的要素)→曲名(さらに先)
といった感じで伸ばすのはOK。空いてるスペースに絵を描いたり色を塗ったり、自分の好きという気持ちのテンションを高めるために自由に追加してもよい。
付箋を使ってもいいですし、色ペンで彩りを加えるのもおすすめ。
自分だけのオリジナルマップを作る楽しさを味わってください。
今の「スキ」にアクセスできない場合は、昔の「スキ」を思い出そう
「好きなものが思い浮かばない」という人がセミナーでも時々います。そんな時は無理に出そうとせず、以前夢中になったことを思い出してみるのも良いです。もしかしたら、心のどこかで眠っていた情熱が再び火を灯すこともあるかもしれませんし、そうでなくても、楽しかった記憶は戻ってくると思います。
私も、以前、偏愛マップを書いているときに、そういえばあのころ、週1以上でボウリング行ってたなー、と思い出してボウリングを加えたこともあります。
定期的な更新がカギ
偏愛マップは、定期的に見直して更新することで、さらに効果を発揮します。最近は、セミナーの度に自分の偏愛マップも更新するようにしています。そうすることで、参加者と同じ目線で自己紹介ができますし「今はこんなことに夢中なんです」と伝えると、共感が生まれやすいんですよ。
ただ、最近はボリュームが多すぎて、参加者目線からどんどん離れている気がしています。そこで、前回は、参加者と同じ制限時間で作った偏愛マップを自己紹介で使いました。
オンラインでの活用と課題
一方で、偏愛マップをオンラインで活用する際の課題にも直面しました。
ZOOMでは、一度に1人しか画面共有できない(少なくとも私のスキルと環境では)ので、参加者同士で同時にマップを見比べながら対話するのが難しいんです。
でも、工夫次第では可能性は広がります。例えば、事前に全員の偏愛マップを集めて、スライドにまとめたり、ブレイクアウトルームで少人数に分かれて共有したり。オンラインだからこその活用法も、これからどんどん見つけていきたいです。
※記事を公開後、表示された関連記事の中に、学校の先生が「偏愛マップ」を使ってオンラインコミュニケーションを行ったという記事を発見!
とても参考になる実践記だったので、ここにペタっ!ってしておく。
自分のスキを再発見するツール
さて、ここまで偏愛マップの魅力をお伝えしてきましたが、私が一番大切にしているのは、偏愛マップが自分のスキを再発見するツールだということ。好きなことを書き出していくうちに、自分でも気づかなかった得意分野や可能性が見えてくるんです。日々の忙しさに埋もれて、自分のスキを見失いがちな現代社会。だからこそ、偏愛マップで自分の強みを再確認する時間を大切にしてほしいのです。
不安エネルギーの要らない、省エネ自己紹介
みなさんもぜひ、偏愛マップ作りにチャレンジしてみてください。最初はあれこれ考え込まずに、思い付くままに書き出すことからスタートで良きです。
自分の好きなものや夢中になれることが、どんどん溢れ出てくればよいですが、そうでなくても、一つ一つのスキを感じながら、すこしずつ広げてみてください。
そしてできあがったマップを眺めて、自分の多面性や可能性を感じてみてください。もしかしたら、新しい自分の一面や性質に出会えるかもしれません。
自己紹介って、エネルギーがいる割には、無難に終わると印象に残らないし、でも、やりすぎるとドンずべりするしで、意外と難しいなって思います。
でも、偏愛マップを見ながらだと、好きなことについて話をするだけなので、自己紹介って感じではなくなります。それなのに、自分の人となりが相手に勝手に伝わるので、ほんと、エネルギー不要です。
自分としては省エネなのに出力は大きい自己紹介ができると思います。
自分のスキを活かして生きる
偏愛マップは、自分のスキを活かして生きるための地図です。
私は、偏愛マップが「スキ」なので、これからもちょくちょく更新しながら使い続けていきたいなと思っています。その結果、気づいたら自分らしい人生を歩んでいけたら、なお良いな~と思っています。
みなさんも、偏愛マップで自分のスキを再発見し、それを活かす方法を探してみてください。もし、よかったら作ったマップを公開してみてください。なんかアクションいただければ、ぜひコメントしに行きます。