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僕のバスケ遍歴

もちろん自分も5人制を長い間プレーしました。(今はしていません)5人制をプレーしている時は、"5人制"という言葉を使う事すら無い程、3人制に一切興味がありませんでした。単純に知らないだけだったのか、知ろうとしなかったのか覚えていませんが、とにかく興味は無く、まさか何年か後にこんな事になっているとは想像もしませんでした。

10年、20年後に読んで思い出せるように、どん底だった20歳の頃から書くことにします。

クラブチーム

二十歳の頃、長く続けたバスケを途中で投げ出し、もうバスケはやらないと決めていた。

地元のクラブチームに何度も誘ってもらって、渋々ではあったが久々に体育館へ行くことに。シュートも当然入らないし、翌日は全身筋肉痛、やっぱりやめようかと思ったな笑
それでも毎週通うようになり、新しいバッシュを買って新しい仲間も出来てくると、だんだんとバスケに対する情熱が戻ってくるのを感じた。

結局地元埼玉のクラブチームに所属することになり、週1回練習。3メンなんかもやる真面目なチーム。県大会でベスト4に入り、青年国体チームにも選ばれた頃、もう一回本気で取り組みたいと思うようになり、所属チームを辞めて自分でチームを立ち上げる事を決意。

NAVY

なんかこうやって書くのは恥ずかしい(笑
自分で立ち上げたチームの名前。由来は単純に紺色が好きだったのと、"戦う集団"にしたかったから。
*Instagramの投稿、遡ると何枚かあります。

新しい仲間4人で結成。学生の頃の仲間や、社会人になってからできた仲間に声をかけて最初は自分達入れて8人くらいだったかな。ユニフォームを作って、体育館を予約して、フォーメーションを考えて、市民大会に出て。自分でやりたい事だったから面倒くさい事も楽しくやれてたなあ。
徐々に仲間も増え、結成2年目から関東大会に3年連続で出場、全国大会にはあと一歩届かず。

*軽い気持ちで出たALLDAYではTOKYOBEASTと対戦。まあまあ良い勝負が出来た(ような気がする)

TOKYOBEAST

この頃、ライバルのクラブチームの方に誘ってもらい、もっとバスケが上手くなれるかなと思い、ストリートボールチームTOKYOBEASTに加入する事に。
加入してすぐ参加した山梨のイベントで、学生時代に対戦した多くの選手に会い『おー!戻ってきたのか!』と声をかけてもらった事が本当に嬉しかったのを今でも鮮明に覚えてる。

ストリートボール、始めた当初は本当に無知で、なんだか怖い世界かと思ってたけど、やってみると実力が全て。良いプレーをすれば顔も覚えてもらえる。練習に行く度に自分の成長を感じて、新しい仲間や友達が増えていくのが楽しい日々だった。

SOMECITY

お客さんの前でバスケするなんて無理です』と言って、SOMECITYには出ないという条件で最初の練習に参加したが、加入して割とすぐに欠員が出たからと、ベンチ入りする事に。どうせ出ないってわかっているのに初の試合前日は一睡も出来なかった(笑 本当に寝れなかったのは人生初。それ以来一度もない。

そこから約2年間、ほとんど試合に出る事は無く、毎回クラブチッタのベンチでリラックスしてたなあ。

そんなある日、チームのエースが脱退する事に。一気にプレータイムが増え、僕の変な名前もだんだんと知られていき、1年経った頃にはSOMECITYのスピンオフイベントにも選抜してもらえるようになった。

3x3

SOMECITYのライバルチームの方の誘いで、3x3.EXE PREMIERに参戦する事に。ここで人生初の"プロ"に。それだけで生活できていた訳じゃないから自慢できる程では無いけど、試合をしてお金が貰える事に感激だった。同時に、プレー以外の面でもバスケットへの向き合い方が変わっていった。

1年目の結果は散々で、リーグ全体でも最下位なんじゃないかと...(笑
それでも毎節、DIMEやBEEFMAN、YOKOHAMA CITYなどの強豪チームとの試合を経験出来た事は翌年へのモチベーションに繋がった。

SWORD

少し逸れるが、2018年の6月、プレミアを1節お休みしてフランスに遠征してきた。5人制だが、武者修行のつもりでチャレンジ。武井修二(a.k.a ST)さんの主導の下、ストリートボールの界隈から有志5名で、フランスのカーンで行われたカルティエウェストという大会に参戦。そのチーム名がSWORD

パリ北駅まで、カタール経由の一人旅。大して英語も喋れないのによく乗り切ったなあ。みんなと合流後もトラブル連発で、人の優しさを学んだいい旅だったなと、今でもよく思い出す。

10分×2ピリオド×3試合、たったこれだけの為に何十万も払って行く価値があったのか。よく聞かれるし、行く前にも散々言われたが、僕には間違いなく価値のある旅だったと断言できる。確実にあの時の経験は今に活きている。
世界にはこんなに凄い奴らがいるのか、と身をもって体感できる機会はそう多くはないはず。この経験が今の『3x3で世界と戦いたい』というモチベーションに繋がっているんだと思う。

まあそんな事以前に、ただ単純に面白いから行く価値はある。ヨーロッパの田舎町でローカル大会に出て、山奥のクラブでレセプションパーティーだなんて、面白いに決まってる。

NatureMade / TSUKUBA

3x3、2年目、2019年。NatureMade.EXEとTeam TSUKUBAに加入。自己紹介にも少し書いたが、同時にALBORADAのスクールコーチに就任。つくばに引っ越し、体育館とジムに生息するようになる。

NatureMade.EXEはプレミアリーグの関東南カンファレンス。前年と同じくDIMEとBEEFMAN、それに加えてCRAYON、SIMONと強豪だらけの死のグループとなった。前半戦はなかなか出場機会に恵まれなかったが、出るようになってから好成績を連発。自身初のラウンド優勝も経験した。

プレミアは大混戦の中、僅差でプレーオフ進出を逃した。観戦しに行ったプレーオフ決勝では、DIMEとBREXのプレー、そして尊敬する先輩小林大祐のプレーにまたしても衝撃を受け、自身との差を痛感した。軽々しく世界が-とか言うもんじゃない、と。

Team TSUKUBAは、夏に初めて世界大会"Challenger"に出場。予備予選敗退となったが、ここで更に『世界で勝ちたい』と思うようになった。メンバーも入れ替わり、年が明けて2020年、オリンピックイヤー。2月、ついに日本選手権で日本一に。チーム初のタイトル獲得で、World Tourの出場権をGET。僕自身も29年の人生で初の日本一。1年間続けた活動が実を結んだ事にとても安心している。日本選手権について

そして3x3、3年目

いい形で始まった今年のシーズン。3x3.EXE PREMIERの所属先はまだ公表出来ない。コロナウイルスの世界的大流行の影響で大会の中止、延期が相次いで決まり、近い目標が無くモチベーションを維持する事が難しい日々が続いている。ただし状況は皆同じ。今年は世界と戦い、日本を代表する選手に成長したい。

最後に

読んでくれた方、ありがとうございます。

こう自分の過去を振り返ってみるとまた見えてくるものがある。着実にステップアップしてるし、それは全て人との良い出会いがあったからこそ。

まだまだステップアップしたい。

そして、これから出会う人に良い影響を与えられる人間になりたい。

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