出会い、はじまる場|TAKASHIMA BASE
若い人を中心に様々な人が集まる場があると聞き、TAKASHIMA BASEを取材しに行ってきました。
JR新旭駅から徒歩1分。駅を出て琵琶湖側へ道を渉り、フタバ薬局横の道を進むと、TAKASHIMA BASEがあります。
2024年から「未来のジャム」「たかしまデザイン会議」の会場になっており、毎週木曜日の平日オープンも始まりました。
TAKASHIMA BASEの建物は元々は住居として使用されていましたが、住み手が居なくなったことで信頼できる人へ貸し出したいと、オーナーさんが次に使う方のために整備されている途中でした。基礎を新しく整え、その上に柱を立てていく予定でしたが、イベントスペースとしても使用しやすいその状態で借りることに。コンクリートの床はそのままに、外へと行き来できる回転式の扉が取り付けられました。
高島の未来づくりをゆるやかにはじめる「未来のジャム」
2022年12月にはじまった「未来のジャム」では、各回ごとにゲストを迎え、会場でトークライブが展開されます。今期は8月、11月、翌年2月に開催が予定されています。
2024年8月開催の「vol.10 審美。そこにあるもの、その先にあるもの」では、奈良県東吉野村から合同会社オフィスキャンプ代表の坂本大祐さんをお迎えし、市内・外から様々な年代の方々が集まりました。
未来のジャムでは、ゲストトークと会場で参加者同士が言葉を重ねるトーク・セッションの、大きく分けて2つの時間で構成されています。ゲストの話を聞き、それをもとに、その日そこに集まった参加者同士がそれぞれテーブルごとに分かれ、グループで話していきます。
この日は東京から来た大学生の安澤さん、市内の飲食店で働く古武さん、9年前に高島へ移住され、京都で仕事をされている田村さんと同じテーブルでご一緒しました。この日集まった約30名の参加者の約3割が市外からの参加、若い年齢層の方も多く見られました。
JAZZで即興演奏するジャムセッションのように、その日その場で出会う参加者同士のトーク・セッションは、年齢も職業も住んでいる場所もそれぞれ違う、普段の日常で出会う機会のない方々同士ですが、不思議とトークが進み、自然に話すことができる。あちこちでそんな空間が広がっていました。また、イベント終了後もその場に残る方が多く、楽しそうな話し声や笑い声が聞こえる、熱気がありながらも和やかな雰囲気が続きます。
非日常から日常の場へ、毎週木曜日の平日オープン
「未来のジャム」「たかしまデザイン会議」といったイベント開催は平日の夜19時からですが、明るい時間からの平日オープンが新たに始まりました。
毎週木曜日15:00から19:00まで開いているので、午後の時間や仕事終わりにふらりと立ち寄ることも可能です。
この日取材した日には、柱に油の文字が並び、揚げ物を揚げる「油の会」が開かれるとのこと。家で揚げ物をすると油が飛んで掃除が大変で躊躇することもありますが、ならばここで一緒に屋外スペースで揚げ物をしようと「油の会」が開かれるようになったそうです。
その場に居合わせた人も参加OK。唐揚げ、ポテト、小鮎の天ぷら、お母さん方が次々に揚げては消えていきます。学生さんの姿も見られ、にぎやかな会となりました。未来のジャムにも参加された田村さんご夫妻が開く未CAFEもキッチンスペースで開かれ、美味しいコーヒーが振舞われます。この日1日だけのカフェです。
「未来のジャム」をきっかけとして、そこに集まった方々同士の新しい動きが生まれています。
今後は平日オープンを増やしてより日常の場にしていきたい。本棚を拡充して小さな本屋を開く計画もあるそうです。たくさんの人が出会う場であり、進化するTAKASHIMA BASEでは、行くたびに新しい出会いと発見があるかもしれません。対話を大切にしている場だからこそ生まれる空気感を、ぜひ体験しに訪れてみてくださいね。
取材:来見
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