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バリアングルかチルトか?

ライブ撮影の用途で使用していると、基本的にローアングルで撮影することはないので人混みの後ろからハイアングルで使用することが多いので世間一般のバリアングル液晶の使い方とは違うのかもしれないが、ライブ撮影の用途でバリアングルがいいのかチルトがいいのかについて自分の考えを書きたいと思う。


バリアングル

バリアングルのメリットは撮影しないときに液晶モニターを内側にしておくことで液晶モニターを隠すことができるので輸送時などに液晶を傷つける可能性が少ないことだと思う。

縦位置の撮影のときは液晶をちょっと下に向けると自分より高い位置にカメラがあっても液晶モニターが見やすくなる。

横位置のときはこのような感じになるが、液晶モニターが横方向に飛び出てしまうので、うっかりぶつけるとバリアングルが折れてしまうかもしれないので個人的にはあまり好きではない。

また、横位置から縦位置に切り替えるときに液晶モニターを回したり手順がめんどくさいので、そのへんの利便性を考えるとチルト液晶のほうが撮影中は楽かなと思う。

踏み台なしのとき

踏み台なしの状態で1.9mの一脚を使用するとシャッターボタンなどに手が届かず操作できなく、一番の重量物のカメラ本体に直接手が届かないのはバランスを崩したりしたときに危険だし、フレーミングが不安定なので実質的にこの組み合わせは踏み台がないと使えない。

踏み台に乗ったとき

踏み台に乗った状態では、一脚を最大まで伸ばしてファインダーを除くのは無理だなって高さに設定しても目線よりちょっと高いくらいで、そこまで見上げる感じではないのでわざわざ液晶の向きを変えるほどではなかった。

チルト

チルト液晶だと横位置でもハイアングル撮影のときに液晶が本体の横から飛び出ないのでバリアングルほど液晶が邪魔な感じはしない。

うちにあったチルト液晶のカメラは4軸チルトには対応していないので、どちらかというと風景写真などでローアングルの撮影を想定したチルト機能なのかもしれない。
最近の機種は4軸のチルトの機種が多くて縦位置のハイアングルのときに液晶を下方向に向けることができる機種も多いが、うちにあったバリアングルの機種はモデルが古くて対応していなかった。

個人的感想

踏み台に乗った状態ではファインダーで撮影するときの高さよりも15cmくらい高くなるくらいで誤差みたいなもんなので、わざわざ液晶の向きを変えなくても特に困らないのでうっかりバリアングルの関節を破壊するリスクを考慮するとバリアングルは実際はあってもほとんど使わないのが自分が使っている中での実際だ。

最近のモデルで見ると、NikonのZ9などは4軸のチルト液晶を採用していてバリアングルよりも使いやすそうな印象なのでいいなと思った。

撮影中以外の、普段カメラを保管したり運搬するときのことを考えると液晶モニターを外側に向けずに隠すことができるバリアングル液晶のほうが収納時などの利便性はいいのかなと思う。

また、防塵防滴などカメラの気密性の観点から考えると、EOS-1D Xシリーズのような固定式液晶のほうが無駄な隙間がなくて浸水に強そうなので、雨が降るような現場で使うな固定式液晶のほうがいいような気もするが、固定式液晶やチルト液晶などのモニターを隠すことができない機種はスマホをぶつけたりして液晶の保護ガラスを割ってしまったことが過去にあった。(これまで、2,3回フィルムを割っている気がする。

結局のところ…

そこまでバリアングル液晶でモニターの向きを変えて使うシーンは少ないので、別にモニターがバリアングルでも固定でもチルトでも正直なんでもいいので、どのタイプだからってそのボディを買わないって訳ではないのであまり気にしなくてもいいと思う。


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