Nextorage UHS-II SDXCカード V90NX-F2PRO64G
カメラ内のカード間画像コピー機能を使って必要な画像だけが入ったカードをiPadやiPhoneに取り込むことで効率的に現像をするために容量が少なくていいので高速なカードを買ってきたのでレビューしたいと思う。(ProGrade Digitalのコバルト512GBなど1枚の価格が高いカードは出先であまり抜き差ししたり、カードリーダーにつけたままブラブラさせてカードを破損させたりすると金額的に大惨事になるので、出先でカードをむき出しにして行う作業はあまり高いカードでは行いたくない)
速度テスト
↓過去に行った他のカードの測定値
一般的に同じクラスのカードでも容量が大きい方がちょっと速い傾向にあることが多いが、過去に行った他のカードの測定値と比較してみると書き込み速度に関しては自分が測定した中でSDカードとしては歴代最速の記録だった。(とはいえProGrade Digitalのコバルト512GBの289.6MB/sと比べると誤差の範囲内だと思うので、どっちのほうが速いかよりは自分に合った容量のカードを選ぶ方が良い)
使ってみた感想
ライブ撮影(RAW)
EOS R3のRAWファイルは1枚あたり約30MBなので64GBのSDカードで撮影できる枚数は2200枚前後でそこまで多くないので、MC中のみ撮影可能などで短時間の撮影確定している場合ならいいが、たった2000枚しか撮れないのは突発的に撮らないといけない枚数が増えたときに厳しいので、この容量はライブ撮影用途にはおすすめしづらい。
カードを使ってみた感じは、速度や安定性などには問題を感じなかったので、同シリーズの大きい容量のモデルなら普通に快適にライブ撮影を行うことができると思う。
ライブ撮影(Jpeg)
SDカードスロットはJpegを書き込んでメインカードが万が一破損したときのサブのバックアップとして使用する場合を考える。
Jpegの場合は1枚あたり9MBくらいのファイルサイズになるので64GBで7000枚くらい撮影することができるので、リリイベくらいなら十分な容量だが、ワンマンライブでの使用などを考慮すると1枚のカードで最後まで撮り切ることは厳しいので、撮影中に使うカードとして購入するなら128GB以上の容量を購入することをおすすめしたい。
カード間転送
UHS-ⅡのV60カード(書き込みが150MB/sくらいのやつ)に比べると書き込みの速度が速くて短時間でレーティングした画像を空のカードにコピーしてiPadへの取り込みまでの時間を短縮する効果があったが、カメラ内でレーティングして、コピーして、iPadに取り込んでの時間を考えると撮影後すぐにパソコンにCFexpressカードを使って取り込んで全画像の中からノートPCのモニターを見てセレクトして現像しちゃうほうがなんだかんだ速いので、iPadで現像するなら、高速で低容量のカードを1枚持っておくと現像を出すときに便利だが費用対効果の面を考えるといまいち。
ProGrade Digitalは512GBのV90のSDカードのラインナップがあるので、カード交換の頻度を減らせるというメリットで好んで使っているが、同じpSLCモデル同士で比較した場合Nextorageのほうが少し安いのでNextorageでV90カードの512GBのモデルが出たら次買うSDカードはNextorageにしてもいいなとは思う。
カードリーダーは、自宅用やPC用だったらProGrade Digitalの大型なものが速度的にも安定していてノートPCの背面に貼り付けることができたりして使い勝手がいいが、スマホやiPadで使うなら邪魔なのでケーブルと一体型のそこまで高くないカードリーダーで十分だなと思う。(とはいえ、SDカードリーダーはUHS-Ⅰのものだとたくさん撮った場合の転送は結構めんどくさいので買うならUHS-Ⅱにしておいたほうがいい)