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ProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B GOLD 1TB

最近、容量的な不満が大きかったのでProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B GOLD 1TBを購入した。


ProGrade Digital CFexpress 4.0 Type B GOLD 1TB

Q:なぜ1TBを?

A:512GBや660GBのカードでは、ワンマンライブなど2時間を超えるようなライブ中、1枚のメモリーカードでは容量が足りなくなってしまうことが発生するようになってきた。(最近の最大記録では1ライブで700GBを超えた)
今後計画しているEOS R1導入でCFexpressのデュアルスロットになりカードの枚数が必要になることや、来年は夏フェスで1日中カード交換なしで何グループもぶっ続けで撮れるようにしたいなと考えて1TBのカードをメインに揃えることにした。(特に野外イベントとかだと予備のカードを持ち歩いたり、万が一雨が降ったりした場合に濡れた手でカード交換をしたりするのはデータ損失のリスクが高まるのでカード交換なしで1日撮り続けられるメリットは大きい。
また、リリイベ期間などで、30分くらいの撮影を連日行っていると、512GBのカードでは2回のリリイベで400-450GBくらいが埋まることが多いが、カード容量の上限に対してあまり余裕がないので土日など2部制のリリイベでは1日で手持ちのカードを2枚それぞれ300GBくらい余して消費してしまうことがあったりと、カードの容量があまり大きくないとそれぞれのカードが中途半端な残量で初期化できない状態になってしまったりと容量のマネジメント上で管理しづらかった。1枚のカードで容量が大きければ複数回の撮影を連続して1枚のカードで行うことができ合計容量が同じでも容量の余りができづらく扱いやすいメリットがある。

速度ベンチ

MBAが置きっぱなしだったので、わざわざ日曜日にカードリーダーとメモリーカードを持って速度ベンチをしに行ってきたw

過去にテストしたデータと比較してみると、1TBのCFexpressカードは同シリーズの512GBのカードに比べて書き込み速度が若干速く、自分がテストした速度としては歴代最速の速度が1回目から出た。もう1回速度計測を行ってみたらさらに書き込み速度の最高速度を更新した。
ベンチマーク上では自分が試した範囲内では歴代最速のカードだった。(カメラ側のインターフェイスとしてはCFepxpress 2.0で稼働しているのでこの速度でカメラとメモリーカードが通信することはできないが、ここまでの速度を出す能力がメモリーカードにあるということはわかった。

1回目

2回目

実際に使ってみて

カメラにカードを入れて初期化してみた。
EOS-1DX Mark2を使っていた時はCFastが128/128/64/64、CFカードが64GB4枚とかなりいびつな内訳で保有していたのでCFカードをJpegにしたり、CFastカードとしては合計で384GBしかないので長いライブでは残量を気にしながら撮ったり、ライブ中にカード交換のタイミングが3回発生し、128GBから使うと後半に64GBのカードになるので後半のいいところでカード交換が発生したり、2部制のリリイベでは1日で128GBのカード2枚を埋めてしまうので翌日までにカードの容量を空けたり、とかなり神経をすり減らすカード運用をしていたが、1枚のカードで実質的に無限に撮ることができるようになったのは感慨深いものがある。

対バンで数グループ撮影し、その後リリイベを2回(それぞれ8000枚くらい)を撮影したが、それでもまだ200GB以上の空き容量があり、かなり余裕がある。
1枚のカードで対バンくらいなら連日使い回すことができるのはメモリーカードの管理上も楽だ。

速度面では、速度ベンチでも十分な速度がでているし、ライブ撮影で使用する15fpsの連写ではCFexpressカードが原因でバッファが詰まることはないので、SDカードにバックアップでRAWを書き込むとバッファが詰まることがあるくらいで、CFexpressカードとしてはいい意味で「存在感がない」。
カードの存在感がないのはいいことで、縁の下の力持ちのような存在なので、速度でカメラの足を引っ張って連写が止まったりしないのは大事なことだ。

ちょっと気になったこと

撮影後に、PG05.5カードリーダーを使用して現場で300GBくらいのデータを読み込んで、転送終了後にカードを抜いたらかなりカードの温度が熱いなと思った。(まあ、転送時は他の容量や銘柄のカードでもこれくらいは熱くなるような気もするのでいつも通りな気もするが)

普段自宅ではUSB4対応のPG05.6カードリーダーを使用しているが、カメラバッグに常備させているカードリーダーはSDカードも読み込むことができて汎用性の高いPG05.5カードリーダーにしている。(金額的には3000円くらいの差で別にUSB4リーダーをもう1台買うのでもよかったが、単純な興味と出先で両方のカードを読み込めたほうが何かと便利かと思って1台はPG05.5にしてみた)
実際に重量を測定してみると、PG05.6のほうが重量が重く、メーカーが主張している通り冷却を強化するために内部のヒートシンクが重くなっているのではないかと思うが、PG05.5でカードが熱く感じたのは気のせいなのか、それとも冷却性能の差なのかは使い込んでみる必要があるかもしれない。(安全装置もあるはずだし、メーカーがテストして安全な範囲なのだろうが)

総評

現状、1TBのCFexpressカードとしてはトップクラスのコスパだ。
1枚で1TBあれば、EOS R3やR1の24MPのRAWでは33000枚くらいの撮影が可能だ。普通に考えてワンマンライブで3万ショットも撮るのは無理があるので1枚のカードで安心して1ライブ撮りきれるようになるのはやはり便利だ。

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