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#6 Web特化型の就B「GIF-TECH's」のはじまりのお話
こんにちは、テクノロジーと福祉をつなぐ近藤貴司です。
前回は、GIF-TECH’sがどうやって立ち上がったのかについてお話ししました。今回はその続きとして、実際にGIF-TECH’sがどう運営され、そこでどんな学びがあって、僕個人としてどんな成長があったのか、さらには今後どう展開していくのかについてお話ししていきます。
音声で楽しみたい方はコチラ⇩
Youtube:https://youtu.be/uPmQ80_qc3U
stand.fm:https://stand.fm/episodes/670b529c5db136c72ecc762c
初日からドタバタ
2021年12月、ついに許認可が通り、GIF-TECH’sが無事にオープンしました。当初のメンバーは5人程度。正直、右も左もわからない状態で「ああでもない、こうでもない」って毎日議論をしていました。本当に「わけわかんねーぞ!!!」って感じで、手探り状態のスタートでした。
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でも、ありがたいことに、初日から数名の利用者さんが入ってくれて、その時は感動しました。「本当にこんな僕らの施設に身を預けてくれる人がいるんだ」と。
そこから、「どうやったらこの方たちの自己実現をお手伝いできるだろうか?」って毎日議論していました。右も左もわからない状態だったけど、メンバー全員が利用者さんのために本気で動いていたからこそ、徐々になんとかなったんだと思います。福祉業界なんて経験のない僕らが、ゼロから全てを学びながら進んでいくっていうのは本当に大変でしたね。
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現場での学び
B型事業所やってみてわかったことの一つに、福祉業界における連携支援機関の多様さと、その機関同士の連携の難しさがあります。例えば、精神科やメンタルクリニックの診断が必ずしも正確でないことが頻繁にあります。(同業者さんならわかりますかねw)
うつ病と診断されていても、実際に支援に入ってみると全然違う課題が見えてきたりするんです。「あれ….全然違うじゃん」みたいなことが頻繁にあって、「おい、これは何を信じればいいんだ????」ってみんなで混乱しましたねw
病院での診断は基本絶対だと思っていたけど、実はそうでもないってのが本当に衝撃的でした。
Web3と福祉の融合
うちの施設がWeb3やブロックチェーンゲームに特化してるっていう印象を持っている方も多いと思います。実際、僕はそっちの業歴の方が長くて、2017年ぐらいからビットコインやイーサリアムの売買を始めていました。
ちょうどその頃から施設のオープンにかけて、ブロックチェーンゲーム領域が爆発的に盛り上がっていて、これを仕事に活かせないかと考えていました。それが回り回って、今のRevelAppなどのサービスにつながっています。(RevelAppについてはまた次回お話しします。)
成長と拡大への道
施設が順調に成長していく中で、社員も増え、今では25名ほどのチームになりました。最初は本当に「どうすんだ、これ…」って感じで、毎日発生する意味不明なトラブルについて必死に議論していたのが懐かしいです。ありがたいことに利用者さんはたくさん集まってくれましたが、僕らはどこの会社のコンサルも受けていなかったし、フランチャイズなどにも属していなかったので、全てゼロから仕組みを作らなければなりませんでした。一歩間違えれば会社ごと吹き飛ぶような危ない場面も無数にありました。
個別支援計画のフォーマット1つから始まり、利用者さんにどんな仕事を提供するか、そのマニュアルをどう作るか、全てが手探りでした。
最初は利用者さんも少なかったけど、徐々に増えてきて、多様化する支援の方法、ベストだと思える形を毎日議論していきました。本当に手探りの連続だったけど、それが逆に楽しかったので、ここまで来られたと思います。創業期からうちにいてくれているメンバーには本当に感謝です。
2店舗目の誕生
GIF-TECH’sが順調に成長していく中で、最初の1店舗だけではまかなえない利用者さんのニーズも見えてきました。1店舗目は本格的なWebワーク特化型で、ハイレベルな仕事を求める利用者さんが集まっていましたが、全員がそのペースで進めるわけではないことに気づきました。「じゃあ、もっとライトな仕事を提供する店舗も必要だね」ということで、2022年8月に2店舗目のGIF-TECH’s志村坂上を開設しました。
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ここでは、まず生活リズムを整えることや、パソコンに慣れることから始められる施設を目指しています。印刷会社様のビルの5階にある物件がめちゃくちゃ広くて、「これだ!」と思って即契約。床から壁紙、ライト、防音装置まで全部工事をして、構想を練りながら、ダッシュで作り上げました。
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広告費をかけずに、魅せる内装を
僕たちの施設は、とことん内装と設備環境にこだわっています。
それも、ただオシャレにしたかったわけじゃなくて、内装は広告の一部として考えていたからです。誰もが目を引く綺麗な内装にすることで、利用者さんに「ここで働きたい!」「この場所で働いている自分、かっこいい!」と思ってもらえるようにした。
結果、内装に大きく投資することで広告費を長期的に削減し、自然に、永続的に集客ができるようになりました。
福祉施設なのに、まるで一般企業のオフィスのように見える。それが、僕たちの強みの1つだと思っています。というか、何より僕自身が綺麗なオフィスで働きたいんですがw それが結果的に利用者さんに来ていただく大きな武器になりました。
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これからの展望
今後も、福祉業界の中で前例のないことをどんどんやっていくつもりです。僕が前に出て発信することで、利用者さんや社員さんが集まってくれる。もっと情報発信力を強化して、僕たちがやっていること、考え方、コアバリューを広めていく必要があると感じています。特に、テクノロジーと福祉の融合は伸び代しかない分野だと思っています。
というわけで、今回はGIF-TECH’sの運営や僕自身の成長について振り返ってみました。次回は、さらに拡大していく中での3店舗目や4店舗目の展開、WAVE3社での取り組みなどについてお話ししていこうと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!また次回お会いしましょう。