❨190❩1972.3.9 木 曇 リマの人々の生活(Peru:Lima)
朝晩はひんやりと涼しいが、日中は暑いのが、このリマ。
オクタビオと、あちこち車で見て回ったが、ずいぶんひどい所もある。
家の造りも隋分、差があり、貧富の差も激しい感じがする。
町のほぼ中央に、濁流が深い谷の下に見える。
その付近の家は、泥で造られている。
やはり、ここも貧しいな。
背広を着てネクタイを締めた、一見神士に見える男が、ボロ屋台で立って飯を食っているのも見かけた。それも堂々として。
日本なら見ない光景だろうが、ここの人はそんな事は目にも止めないだろう。
珍しいものは、ワーゲンの小型乗合バス。
同じ所へ行くにも、新しいのは古い車より高い。
民衆のバスになっているのがおもしろい。
大型バスは、排気管が煙突の様に高く付いており、 家々の二階の窓に向って、すごい煙を出して走っている。 俺も一度乗った。
繁華街を少し入ると、子供達が道でフット・ボールをやっている。
非常に危ないと思うが、ドライバーは誰一人として、それを注意しない。
その遊んでいる子供を見ると、12~3年前の郡上を想い出す。
ここは日本と比べて、生活水準が一昔遅れている。