❨551❩1973.3.5.月.晴/ターザンみたいな生活/カラカス:ベネズエラ(Caracas:Venezuela)
カーナバルが終わるまでは、この山の生活。
9時起床。少しランニングをし、補強。
11時に朝兼昼食。パン・ビスケット・コンソメスープ。
辞書を聞いたり、ハーモニカを吹いたりして過ごす。
2時、軽く(といってもずっと同じだが)食事。また、 山陰で辞書とにらめっこ。
すぐ近くに美れいな溜池があり、暑くなればそこで水浴びをする。冷たく最高!
何か、ターザンみたいな生活だ。
テントの50m程下の岩場に、若いヒッピー風の女の子が二人居る。
少し話したが、何の為にいるのか分らない。
5時半、パン3枚と、バター、スープの夕食。
明日1日の辛抱だ。
何んて夜の静かな事。
残りはあとビスケット三枚とバター(半分)、コンソメ(十分ある)、砂糖、紅茶といった、腹の足しにならない物ばかり。果たして明日 一日もつのか?
昨夜は、なぜか急に1ヵ所に滞っている事がイヤになり、いたたまれなくなった。
しばらく腹筋やら腕立てで気をまぎらした。
実際、こんな生活はくだらない様な気もする。明日までカーニバルで身動き取れないが、町へ下りれば物価の高い所だけに、金が減るだけ。
やはり、もう一日辛抱するしかないな。
静寂の囁きのみが聞こゆなり