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❨457❩1972.12.1.金.晴/サンパウロ「スマ」の皆さんへ/ベレン:ブラジル

昼、一度ひどいドシャ降りがあった。

公園で、サンパウロよりの手紙を再度読み返す。

もう忘れられたかと思っていたが、一枚一枚の手紙を読んでいくに、申し訳ない程、俺への思いをくみ取る事が出来た。

有難う、皆さん。
今スグにでもサンパウロへ飛んで帰りたい程ですが、この旅の目的を果たすまでは、そんな事は出来ません。
それに、今旅を止める事は、自分に負ける事であり、今後の俺の生活を弱いものにすると思う。

いつか、ほんとうに、サンパウロへ行く考えが起きるかも知れない。
その時は良きヘルパーとして、少しでも皆さんの役に立つ男となって、現れます。

今は、いつまでも忘れないでほしい気持ちと、一日も早く忘れてもらいたい気持ちとが入り交じっている。
全く、恋人が出来た様で、辛い思いだ。

今朝までカマヤンと酒を飲む。

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