❨862❩1974.1.8.火.晴→曇/退院。カメラが…アンカラ出発/アンカラ:トルコ→国境VANへ
退院!というより、追い出された感じだ。
病室が足りないから、なんて云いやがって・・・・・
昼前に糸を抜いてもらう。
荷物を取りに別棟へ行く。
金、時計は無事だったが、荷物の中の大切なカメラがなくなっていた。ショック!
撮り終わったフィルムが入っていたのに。
事務の方へ問い合せ、あちこちでひっぱり回されたが、ダメ。ドロボーめ!!
諦めた。食費を請求されたが、頭に来てーー腹が減り、頭もまだフラフラして、イライラしていた時だったーーカメラの事で文句云って、払わずに病院を出た。
チクショウ!カメラを盗られるとは、この先こりゃ頭が痛い。売れる金目の物は、時計しかない。
ショイコがズッシリと重く感じる。しかし、外の空気はやはりウマイ。
早速ミカンとリンゴを買い、カジりながら駅まで歩く。
学生に道を聞くと、とんでもない所へ案内された。この体力が弱っているというのに、また引き返した。
全く、ここに住んでいながら、それも手前の学校から1kmもない所に駅があるのに、知らないとは・・・
汽車は学割が効いて、半額。国境VANまで37リラと、驚く安値。
が、6時間ボケ〜〜と待たされ(夜九時発)、汽車は鈍行の各駅停車。
乗客が少なく、一人きりの部屋にのびのび寝て行ける。ヨーロッパと同じ、8人椅子。
汽車が動き始め、ホッとした。
長い病院生活だったナァーー。
もう二度と・・・・・