❨417❩1972.10.22.日.曇時々雨/親しみを感じる街レシフェ/Recife:Brazil
今日もレシフェにとどまった。
宿の真向かいに大きなメリカドがある。
その中はゴチャゴチャ雑然と、何でも置かれている。あらゆる土産物、魚、果実、食堂がある。
活気でムンムンする昼間、ブラブラ歩くと、おいジャポネ!と盛んに声をかけて来る。それが面白い。
珍しいフルーツだけを買って出た。
自転車がなかったら、ほしいものがいっぱいあったのに。
今日は洗濯をした以外、ドックを修理しただけで、何もしなかった。
夕方散歩に出たが、街は日曜とあって、全くひっそりしている。
ひさしのある店先に、子供を抱いて座っている女、公園にゴロ寝する男。
この街も海の匂いに混じって、ドロ臭い人間 の匂いがする。親しみを感じる街だ。
またサルバドールとは違った良さが感じられる。
時折雨が街を濡らす。涼しくていいが、困るのは宿なしのイヌ達だろう。
今日は、部屋を窓のある通りに面した方に移った。
音楽や色々な雑音が入って来る。
屋台で五~六人の男が、一皿三クルセイロの夕食を食っている。
何をするともなし、ぶらぶら歩く男が目につく。
長子もこの街を歩いたのだろうか?
一緒に歩きたい所だ。
ウトウトとしていて目が開き、時計を見ると、三時だった。
なのに、まだ人の声がする。
夜が長いのが南米。