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❨156❩1972.2.4 金 曇 葛藤:カリ到着(Colombia:Andalucía→Santiago de Cali)

久しぶりに警察でベッドに寝かせてもらい、ぐっすり眠ることが出来た。

今朝も、イヤイヤ走り始めた。
毎日こんな気持ちが続いている。
でも走っているから、まあいい。

道は、平坦で楽勝のペース。
しかし道が狭く、しょっ中、大型車におびやかされて来た。

今日は、カリに着いた。
かなりのハイペースだった。

途中フルーツの店があり、ブドウの生ジュースをタラフク飲んだ。
しばらくは栄養失調の心配はない。
ウッシッシ。
でも、飲みすぎで(毎日)、腹が全然へこまない。
それが気になっている。

カリの、またまたポリシアにやっかいになる。

夜雨が降り出し、雨のカリを一時間程散歩する。
レストランへ入ったが、ここの人間はなんとなく裏があり、いつもキョロキョロしている様な感じがする。

レストランで、客の残した食事を土間に座ってガツガツ食っている、くつ磨きの少年を見た。
親は一体、彼に毎日何を言っているのだろう?
これまで何を教えて来たのだろうか?

また、道に捨ててあるパインのくずを拾って、食べようとしている少年を見た時、俺は目を思わずそむけた。
なぜか分らない。

毎日毎日、暑い日ばかり続く。
いつも車に乗って、こんなところは早く走りすぎたいと思う。
しかし、それでは、何の為に、皆んなに世話になり、ここまで来たのかわからない。
少なくとも、道のいい所は、頑張って走らなければならない。
でも、ホントに苦しい。
いつも誰か彼かの顔が浮かぶ。
もう何キロ走っただろうか?
地図を見ると、まだほんの少しの様だ。
あ~~~今が一番苦しい時なのか?

緑:アンダルシア → 赤:カリ

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