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❨250❩1972.5.8 月 晴(夜雨) プエルト·モント着/チリ(Puerto Montt:Chile)
8時半頃、汽車は出た。
各々の駅で長 停車をしながら、3時半、やっとオソルノに着く。
ダンプの様に揺れる貨車の中は、楽な旅では なかったヨ。
ここで約40分の待合せで、プエルト·モントへの汽車が来た。13エスクドで乗る。
やはり客車は楽だ。ガラガラの車内で伸び伸び出来た。
夜7時すぎ、プエルト・モント着。
途中、美れいな牧場や森があり、牛や馬等が草をはんでいるのがよく見られた。
おとぎ話に出て来る様な所もあったな。
のどかな田舎の風景を見ていると、あの日本の激しい生活なんか、うそみたいに見えてくる。
夜のプエルト·モントは、実に美れいだった。メキシコの夜景、そして、メデジン、ラ·パスの夜景を想い出す。
ホームへ降りると、ガキ達がホテル勧誘に寄って来た。
飯付きの安い所があるというので、半信半疑で行ってみたが、やはりうそだった。
店でパンとチーズ、ハムを買い、寒い公園で夕飯。
この公園で、10時半頃寝したくをすませ、さあ寝ようと思った途端、ザーっと雨が来やがったーー頭に来たネェ~~
子どもたちに自転車をひかせ、駅へかけ込む。
が、構内には寝かしてくれず、外に寝ることとなった。
しばらく3人の子どもと暇をつぶす。
この中の一人(自転車をひかせた子ども)に、エキスポの帽子を持って行かれた。
冗談かと思っていたら、もう帰って来なかった。
仲よくしていたガキにこんなことをされ、盗られた帽子よりガッカリしたな!
この後 寝袋に入ってから気づいたのだが、ポンチョとナイフ、フォーク、スプーンと四点やられたのが分かった。
これは、オソルノ→プエルト・モント間の汽車の中、あの貨物に乗っていた職員にまず間違いない。
降りる時、アッサリ金もとらずに降ろしてくれたから・・・。
今日は、こんな具合とクソ寒い夜に風がヒューヒュー吹く、冷たいコンクリートの上に寝なければならないのとで、散々。