鹿児島県知事選挙で前職「いとう祐一郎」さんを推す理由
7月12日に鹿児島県知事選挙があります。
政治のことを投稿するのは憚れますが、批判を恐れず書いてみようと思います。鹿児島の有権者数は約130万人で、投票率が約50%で70万票のうちだれが一番多く取るかです。20万票の当確ラインを超える可能性のある候補は、現職の三田園さん、前職の伊藤さん、新人の塩田さんの3人です。それ以外の票は死に票になると思われます。
現職知事への不満と不安
現職知事が、市町村の首長に公共事業を挙げながら、「市町村ごとの得票率がわかりますよ」と圧力をかけて票集めをしたりと、とんでもないことが鹿児島では起こっています。
私の知っているところでも、4年前に知事が変わったあとに、優秀な鹿児島県の職員が辞めていってしまいました。今年の選挙では、さすがに知事は変わるんだろうなぁと思っていたら、そんな現職が現在でも優勢の状況が続いています。
戦後最多の7人立候補
そんなことから、立候補者が7人も出てしまいました。
立候補者が多いと票が分散するので結局現職が一番有利になります。自民王国でもある鹿児島で、上記のような現職をコロナ騒動のさなか公認してしまったのが驚きでした。
選挙の1年前くらいから、次の知事はだれになる?という話は聞いていました。官僚出身の本命が出馬するから、その人になるだろう・・・と聞いていました。その人が経産省出身の塩田康一さんです
地方創生を担当していたということもあり期待もしていました。12月に立候補を表明したと思うと、今年の1月に元職のいとう祐一郎さんも立候補を表明しました。
同じ、ラサール高校・東大出身で官僚も経験した2人が出ることで、なんか大変なことが起こっているなぁと思っていました。
この2人のどちらかを立てて一本化したらいいという話がありましたが、とうとう一本化はならず2人とも出馬することになり票がいま割れています。漁夫の利を得ているのは現職です。なんとも皮肉な話です。
なんでこうなったか
塩田さんがイケている人だったら、もっと話は単純だったと思います。そうでなかったから、前職の伊藤さんが出てきたというのもあると思います。それに私の信頼する人たちがこぞって伊藤さんに支持を表明していることも事実です。
まず最初に塩田さんのお話やホームページをみていても、鹿児島の地域の話が殆ど出てこないのが残念でした。”地方創生”を語る国の人への違和感をやはり感じてしまうのです。地域への解像度が低いというのがあります。
コロナ対策については、具体的な政策をあまり打ち出していないのです。中小企業支援といって繰り返す主張は、資金繰り対策等の財政支援と、商工会等による経営支援の2点のみ。これだけだったら経産省で活動していただいたほうがいいと思うのです。マニフェストにおけるコロナ対策は、医療体制の整備、備蓄等の必要性といったざっくりした対応策1枚程度しかありません。
普通だったら若い人・女性候補
いつものことだったら、若い人や女性候補がなったほうがいいと私も思うのです。でも、現在はコロナ禍の非常時です。
大阪や北海道の若い推進力のある知事をみて、そうなればいいと思うのは山々ですが、今の鹿児島ではそれは難しいでしょう。
マニフェストで比較したほうがいいという人も多くいますが、私はそれで比較するのは難しいと思います。なぜなら、実行する人と批判する人は決定的に違うからです。理想を語るマニフェストを見て、だれがいいと決めても、実行できないのは目に見えています。
なんで伊藤さんなのか
伊藤さんとは4年前にお会いしました。選挙活動の際だったと思います。官僚出身の少し偉そうな印象を受けたのも確かでした。
お話をしてみると、さすが総務省(自治省)出身ということもあり、いかに地域に予算をつけるか、鹿児島県下の43自治体の状況や課題を理解していました。話していると大学の教授のような印象を受けます。きっと万人受けしないだろうなという話し方ですが、正しいことを正しいと言ったり、常に現実的な回答をする人だと思いました。
「原発即時停止」をいうのは簡単だけど、そうでなく現実的に原発をなくしていくためのロードマップが必要ということなんかはそうだなと思います。
2024年にどうつなげるか
ある人が言っていました。
今回の選挙から見えたのは、自民党がいかに人を育ててこなかったのか、その敗北の結果だ
本当にそのとおりだと思います。
この非常時下では、ちゃんと県政を元に戻すことに集中することがいいと思うのです。候補者7人のうちで、ベストではなくベターな選択をしないといけないと思うのです。
そして、4年後の2024年に僕たち世代から見た新しい正統な方にバトンをつなげるように、今選択を誤らないことが大事だと思います。