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Blackmagic Camera を使ったワークフロー

イベント続きの11月だった。
Minecraftカップを主催している身として全国13地区に週末、それぞれの地区ブロック大会として子供達の発表を撮影し、映像を即時にYoutubeにアップし、オーディエンス投票をするという極めてハードな状況に追い込んでしまった。
会場は全国のイオンモール。会場の様子は当日まで把握しきれない。そしてすべて自分が行けるわけでもなく、カメラに詳しいスタッフをつけられる余裕もない。そこで超簡易な、スマホ撮影とクラウドによるファイル同期フローを作ったのだった。

撮影をしている会場の様子

作成した動画たち


条件と背景

毎日イベントが続き、即座の編集が必要
撮影をおこなう人は毎回ちがい、映像の知識がないメンバー
撮影機材は2セット作って、毎回異なる環境で撮影
会場は、ショッピングモールのセンターコートのため音声はピンマイクで撮影したい
画質は追求しない

検討したもの

持っている機材として、Canon R7やBMPCCを使った撮影を想定したが、スタッフが設定ができるか不安。
チームのプロジェクトはOneDriveで運用していたので素材の受け渡しも撮影後、ファイルのアップロードをしてもらうことを検討したがファイル管理や撮影クオリティが不安だった

三脚にiPhoneを固定し、ピンマイクを接続。このセットを2つ作って、全国各地を回った。

行ったこと

・使ってないiPhone2台を運用(iPhone16に機種変したタイミングだったので)
・RODEピンマイクを2セット運用
・実写以外の動画素材はOneDriveで管理
・iPhoneアプリのblackmagic cameraを使用し撮った動画は即座にクラウドにアップされる仕組み
・Davinci Resolveの編集テンプレートを作り、実写と素材を埋め込み書き出しできるように。
・当日は、オンラインで発表する人もおり、Teams録画データをバックアップに利用。
・映像編集初心者のスタッフにフローを伝授し公開。

davinci resolve 編集画面(月額1000円ちょいで500GB・30名までのマルチ編集が可能)

備忘録

結果として、撮影が乱れたところや不備も多少あったが大きな事故なく、全地区の撮影と編集公開をすることができた。そして今日、発表会の審査結果が発表することになった。実際運用していて忘れないように注意点を書いておく

・iPhoneとマイクの接続

iPhoneは、Lightningとステレオピンを繋ぐのだが、間に一本、変換ケーブルをはさまないとピンマイクを認識してくれないので注意。

同時に撮影時のバッテリー不足を懸念して、ハブをかませたが、純正品でなかったためか動作が怪しく途中で利用をやめた。カメラの認識が内蔵マイクに変わってしまう現象が起きた

・Blackmagic Cameraの設定

プロジェクトの設定の際、Camera Uploadをオンにしておかないと、カメラから即時アップロードができない。プロキシのみのアップロードにしないと同期したPCの容量不足に陥る。高度な画質をもとめないためプロキシ(軽い容量のみ)の動機として編集速度をあげることを優先した。

・Davinci Resolveの設定

自分のPCだけでなく、スタッフのPCも編集をするので、PCの容量をだいぶ使う。動画の同期フォルダがデフォルトでは、内蔵SSDになるため容量をないとオフラインメディアになってしまったり動作がおかしくなってしまった。という報告を受けた。再現できないエラーがでるため、スタッフにHDDをプレゼントして、同期フォルダを外出しした。また、ファイルパスを指定してあげる必要があった

Davinci Resovleでの編集のよいところは、作業をスタッフにしてもらい修正指示をだすのではなくそのまま編集画面をクラウドで操作することができることだ。
プロジェクトファイルは1つにしておき、そのなかに各イベントごとのビンを作成しファイルの雛形を作っておく。自動的にCamera Uploadというビンに、撮影した動画が撮影時間ごとに入ってくるのでそれをタイムラインに載せていく。大幅な時間圧縮ができた。

専門的な映像スタッフをおかず、学生スタッフと素人だけでイベントを回し、イベントだけで大変なところ動画撮影・編集を即座にこなすというフローができた。これは今後もイベント時に使えるフローだと思う。
こまかな点は抜け漏れあるがコメントで備忘録としておきたい。

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