人はみな怪物なのかもしれません
(955文字)
先日久しぶりに映画館に行って映画を鑑賞してきましたー。
最新作をいち早く見たいとか、大型スクリーンで見たいとかそういう願望はないので、基本地上波で放送される時まで待っても十分なのですが、今回は是枝監督の考え方を支持(応援?)する、意思表示をするために行ってきました。
是枝監督はご存じの通り、現代社会が抱える問題提起をいつもされております。
多数決で決まってしまう世の中において、生きづらい中でも懸命に生きていく人間の人間味のある話。決してハッピーエンドになる訳ではない題材ばかり、どの映画も終わった後は考えさせられることばかりです。
今回も、そうでした。
映画『怪物』
ストーリーは、ある母子家庭で育った子どもが、学校でいじめられているのではないかと母親が疑い、学校に行くも、担任の先生や校長も含め学校側の対応に怒りを覚え、何度も真実を話してほしいという思いを伝えるという、本当にどこででも潜んでいるリアルな問題です。(内容はもっと深く濃いですが)
ただ、担任の先生や校長、友人など、主人公を変えながら、同じ時期の様子が、それぞれの視点で展開されていきます。私は今まで10人いれば10人の考え方あるということは理解していました。ですが、「事実はひとつ」だと。
今回の映画でその思いは砕かれました。異なった視点で見ると事実も違って見える。
お母さんからみた先生は、言葉や言動もおどおどして頼りない。
しかし、先生からの視点で始まった物語は、子どもに寄り添う良い先生だったのです。学校側のいじめを隠そうとすることに対して誠実に対応すべきだという正義感も持っている先生です。
それでも現実的に、いじめを防ぐことは難しい、ましてや事前に見つけるなんて、不可能に近いのじゃないかと。
・・・。
あんまり書いてしまうと、話の結末までわかってしまうかもしれないので、ここまでにしておきますが、現「資本主義」という名の多数決の世の中で、社会的弱者の立場にスポットを当て、たくましく生きる、いや、生きていくしかない現実の世界に目を背けず、前を向いていきたいと改めて思いました。
一度見ただけでは理解できないことばかりでした。
また観なきゃ^^;
怪物、だーれだ。
最後まで、読んでくれてありがとうございました!
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