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【建築】法22条地域内の延焼内の外壁の屋内側、本当に防火構造できてますか?
(870文字)こんにちは、
タイトルでお分かりのとおり、前回の記事からの流れと違いますが「準防火性能」ではなく「防火構造」としました(^^;
前回の流れから、あえて同じ条文でリベンジ!
木造2階建ての住宅の場合「特例」といって設計者が設計、監理を行うことで、審査項目の一部を建築確認の審査から除外することが出来ます。
ただし、審査を除外しても、基準が緩和されるわけではないので、法令遵守でお願いし ますね。(審査しないことにより、法令違反があったとしても気づくことが出来ないことにもなります)
法文では
”法第22条第1項の市街地の区域内にある建築物(木造建築物等)は、その外壁で延焼のおそれのある部分の構造を、準防火性能(ほぼ、防火構造)以上としなければならない”
とあります。
「外壁」 ←ここが重要なのです。
外壁の屋内側は、石膏ボード等で屋根(軒裏があれば軒裏まで)まで張り上げていまよね。
当然妻側も同じ外壁なので、天井を超えて屋根まで張り上げていますよね。
そーなんです。(どーなんです?^^;)
確認申請で提出されている矩計図を見ると、天井までしか張っていなくて、そこから上の屋内側には何もなかったりすることもあるんです。
ついでに言うと、浴室(ユニットバス)の壁も大体が外壁ですので、屋内側にも当然裏張りが必要です。
防火上の規定ですので、防火構造では30分(準防火性能は20分)、外からの火災に対して、変形したり、溶けたり、壊れれたり、傷ついたりしないように作られています。
外からの火災に対して、その建物にいる人間が外に逃げることが出来るように、外壁たちが頑張って耐えてくれています。
それなのに浴室や妻側の外壁が弱いと、そこから火が侵入してきて20分もたたないうちに大きな火災になるかも可能性があるのです。
ですので、設計される方、監理をされる方、工事を施工される方は、そのようなことにならないように、確認をよろしくお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
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