ペアローンのメリットとデメリットは?「ペア連生団信」は選ぶべき?
どうも、モゲ澤です! 最近は都心部を中心に物件の価格が上がり、家を買おうにも1人の借入可能額では購入できないことが増えてきました。そこで選択肢になるのが、夫婦で住宅ローンを組む「ペアローン」です。共働き家庭では、ペアローンを利用する人が多くなっています。
今回は、アシスタントの高橋さんに夫婦2人でペアローンに関する視聴者目線のご質問をいただきました。私自身もペアローンを利用していますので、メリット&デメリットを率直にお答えしていきたいと思います(YouTube動画もあります)!
借入可能額アップ&住宅ローン減税が2人分取れる
――(高橋)最近は共働きの夫婦が増え、ペアローンの利用者も多いと聞いています。まずはペアローンの特徴とメリットを教えてもらえますか?
(モゲ澤)不動産価格が上昇したことで、夫婦2人で住宅ローンを借りるペアローンで物件を購入する人は確かに多くなりました。モゲチェック利用者の約3割がペアローンを選んでいて、私もペアローンで借りていますよ。
ペアローンを利用すると、夫婦2人の年収を合算してローンの申込みができます。そのぶん借入可能額が大きくなるので、高額な物件にも手が届くようになります。
また、住宅ローン減税も2人分受けることができるので、所得税・住民税を減らせるメリットもあります。
――夫婦それぞれが住宅ローン減税を受けられるということですよね。
そうです。払っている税金の金額や物件の条件などによって異なりますが、最大で各年の住宅ローンの年末残高の0.7%分が、13年間にわたって戻ってきます。そのメリットは最大で数百万円分にもなるので、ペアローンで借りる人が増えているのです。
仕事を辞めにくい&離婚というリスク
――メリットがあるのはわかりましたが、デメリットやリスクはどうなんでしょう?
これは「本当に35年間、夫婦2人でタッグを組んで返済を続けられるか?」に尽きます。1人分の収入では難しい物件を背伸びして購入するので、将来にわたって夫婦共働きが前提になります。育児や介護で1人が仕事を辞めると返せなくなってしまうリスクがあります。
――35年間となると、その間に何かが起こる可能性はありますよね。
そうなんです。ペアローンで東京の高額物件を買うのは夫婦2人で不動産ビジネスを営んでいるようなものだと捉えて、そのあたりを事前に話し合っておくことが大切です。
もう1つは離婚のリスクです。残債を超える価格で売れる物件であればトラブルにはなりにくいのですが、家を売っても残債があるときは難しい判断になります。損を確定させてでも売却したいと考える人もいれば、損が出るくらいならその家に住み続けたいと考える人もいます。このように意見が分かれてしまうと大変なので、借りる前に夫婦間でしっかりと意思を確認したほうが良いでしょう。
――でも内容が内容だけに、どうやって切り出すかは難しいですね・・・(笑)。
ですよね(笑)。ただ、真剣な話ではあるので「モゲ澤がそんなことを言っていたから・・・」のように切り出してもらうのがいいかもしれません。
ペアローンでオススメの銀行は?
――続いての質問ですが、ペアローンで借りたいときにはどのような銀行を選ぶのが良いのでしょうか?
現在はほとんどの銀行でペアローンの取り扱いがあります。一部の地方銀行では連帯債務という別の形態ではありますが、実質的には同じと思っていただいても構いません。
ここのところ、「夫婦連生団信」という団信を提供する銀行が注目されるようになってきました。夫婦連生団信って高橋さんはご存じですか?
――名前から推測するに、夫婦でセットになって入る団信、というものでしょうか?
そのイメージです! 夫婦連生団信は、ペアローンを組んでいる夫婦のどちらかが死亡したときに、遺されたほうの住宅ローンの残債も保障の対象になり、以降の返済がゼロになる商品です。
育児や介護をしながら夫婦2人で働けるのは、子どもの送迎などの負担を2人で分担しているからです。1人で働きながら全部やるのは相当大変でしょう。1人では時短勤務などにせざるを得なくなり、収入が減ってしまう可能性があります。夫婦連生団信は2人分の住宅ローンが保障されるので、このようなリスクに備えることができるのです。
――ペアローンを組んでいるモゲ澤さんは夫婦連生団信に入ってるのですか?
実は、夫婦連生団信の選択肢が広がってきたのは最近で、私が住宅ローンを借りるときにはまだ選べなかったのです。当時から夫婦連生団信の選択肢があれば加入したかったと思っています。
というのも、妻には「自分が遺されたときにローンの返済が残ってしまうのは困る」と言われていて、私は妻の残債を返せる金額の生命保険にも加入しています。つまり、一般の生命保険で夫婦連生団信のような対策を取っているわけで、夫婦連生団信のニーズは高いと思います。
PayPay銀行やみずほ銀行、そして2024年10月からりそな銀行でも夫婦連生団信の取り扱いが始まっています。この流れは他行にも広がっていくと思います。
――ちなみに、夫婦連生団信にデメリットはあるのでしょうか?
頭に入れておいてほしいのは税金がかかる可能性があることです。例えば、夫婦がそれぞれ1,500万円の住宅ローンを借りていて一方が死亡した場合だと、遺されたほうには1,500万円の一時所得が生じて、それで住宅ローンを返済したと見られます。
税額は残りの元本や自身の収入によって異なるのであくまでも目安ですが、この例だと100万~200万円になる可能性もあります。税金は現金で支払う必要がありますので、この規模のキャッシュアウトが生じ得ることを知っておきましょう。今後、夫婦連生団信が一般的になっていくにつれて、銀行業界や不動産業界からこの税制を変えようという動きが出てきてほしいですね。
ただ、税金を考慮しても残債の1,500万円がチャラになるのは大きいので、夫婦連生団信は魅力的だと言えます。ペアローンを検討中の方にはオススメの団信です。
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