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8月2日の米主要企業決算

■8月2日(金)

◆エクソン・モービル (XOM)

エクソンモービル (XOM) は第2四半期の決算を発表しました。

第2四半期のEPSは2.14ドルで、予想を0.13ドル上回りました。

売上高は930.6億ドル (前年同期比+12.2%) で、予想を33.8億ドル上回りました。

世界全体での生産量は436万バレル/日 (前年比+15%) でした。
内、原油・天然ガス液・ビチューメンおよび合成油の生産量は298万バレル/日 (前年比+26.8%、前期比+16.7%) でした。

●セグメント別売上高

上流部門の売上高は70.74億ドル (前年比+54.6%、前期比+25.0%) でした。

エネルギー製品部門は9.46億ドル (前年比-59.0%、前期比-31.3%) でした。

化学工業製品部門は7.79億ドル (前年比-5.9%、前期比-0.8%) でした。

特種製品部門は7.51億ドル (前年比+11.9%、前期比-1.3%) でした。

同社はガイアナでの開発を行っており、今回の決算では同地での生産が順調に伸びていることが示されました。

またコスト削減にも力を入れており、2027年末までに (2023年比で) 累計50億ドルの削減を達成すると見込まれています。


◆シェブロン (CVX)

シェブロン (CVX) は第2四半期の決算を発表しました。

第2四半期のEPSは2.55ドルで、予想を0.45ドル下回りました。

売上高は511.8億ドル (前年同期比+4.7%) で、予想を4.5億ドル上回りました。

世界全体の生産量は329万バレル/日 (前年比+11%) で、パーミアン盆地での生産が記録的な増加を見せたことが寄与しました。

営業キャッシュフローは63億ドルでした。

ROCE (使用資本利益率) は9.9%でした。

●上流部門のデータ

米国生産量は石油換算で157.2万バレル (前年比+29%、前期比-0.1%) でした。
また米国生産部門の利益は21.6億ドル (前年比+31%) でした。

国際生産量は同172万バレル (前年比-1.1%、前期比-3.0%) でした。
また国際生産部門の利益は23億ドル (前年比-30%) でした。 

●下流部門のデータ

米国原油精製量は石油換算で90万バレル (前年比-8.6%) でした。
また米国精製部門の利益は2.8億ドル (前年比-74%) でした。

国際原油精製量は石油換算で65万バレル (前年比+2.5%) でした。
また国際精製部門の利益は3.17億ドル (前年比-25%) でした。

同業のヘス (HES) を買収する提案自体は承認されたものの、現在もガイアナ沖のスタブロエク・ブロックと呼ばれる場所にて操業権をめぐる仲裁が長引いており、2025年5月に仲裁審問が行われることも含め当面はヘス買収に進展は見られないと考えられます。


◆リンデ (LIN)

リンデ (LIN) は第2四半期の決算を発表しました。

第2四半期の調整後EPSは3.85ドルで、予想を0.06ドル上回りました。

売上高は83億ドル (前年同期比+1.2%) で、予想通りでした。

営業利益率は29.3%でした。

●地域別売上高

米国売上高は36.55億ドル (前年比+3%) でした。

アジア・太平洋地域の売上高は16.57億ドル (前年比-2%) でした。

ヨーロッパ・中東・アフリカ地域の売上高は20.91億ドル (前年比-3%) でした。

●来期および2024年度通期の見通し

同社は来期 (第3四半期) の見通しを発表しています。

EPSは3.82~3.92ドル (中央値3.87ドル) が提示され、予想を0.08ドル下回りました。

また2024年度通期のEPSを前回の15.3~15.6ドルから15.4~15.6ドル (中央値15.5ドル) へと上方修正し、予想を0.02ドル上回りました。

通期の設備投資額は40億~45億ドルを見込んでいます。


※当記事はファンダメンタルズにおいて事実の正確さを満たすために尽力していますが、万一事実と異なる点等ございましたらお気軽にご教示ください。

※企業決算は売上高やEPS、ガイダンスを考慮し、更に市場の反応とトレンドなど総合的な観点から「良い」「そこそこ」「悪い」と三段階評価としています。
この評価は飽くまでも個人の評価であること、見る方によって十人十色の受け止め方があることをご了承ください。

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