9月5日の米主要企業決算

■9月5日(木)

◆ブロードコム (AVGO)

ブロードコム (AVGO) は2024年度第3四半期の決算を発表しました。全体としてそこそこの決算でした。

EPSは1.24ドルで、予想を0.03ドル上回りました。

売上高は130.7億ドル (前年同期比+47.2%) で、予想を1.1億ドル上回りました。

営業キャッシュフローは49.63億ドルでした。
またフリーキャッシュフローは47.91億ドル (売上高の37%) となりました。

●セグメント別売上高

半導体ソリューション部門は72.74億ドル (前年比+4.8%、前期比+1.0%) でした。

インフラストラクチャ・ソフトウェア部門は57.98億ドル (前年比+199.6%、前期比+9.7%) でした。

●来期の見通し

同社は来期 (2024年度第4四半期) の見通しを発表しています。

売上高は140億ドル (前年比+51%) と見込まれ、予想を1.3億ドル下回りました。

調整後EBITDAは予想売上高のおよそ64%と見込まれています。

同社はロジック半導体 (CPU・GPUなど) を主力とする企業ですが、近年ではAIデータセンタ向けのカスタムチップやイーサネットスイッチの売上を伸ばしています。

ただしCEOのタン氏が決算時に述べた通り、2024年度AI関連の売上高は120億ドル (従来と同じ) になるとされ、その成長性に鈍化がみられたため株価が売られていると考えられます。

半導体銘柄はここ最近調整気味ですが、未だ上昇圧力が残存する中で秋の調整から復活できるか注視が必要になると思われます。


◆サムサラ (IOT)

サムサラ (IOT) は2025年度第2四半期の決算を発表しました。全体として良い決算でした。

EPSは0.05ドルで、予想を0.04ドル上回りました。

売上高は3.002億ドル (前年同期比+36.9%) で、予想を1066万ドル上回りました。

●来期の見通し

同社は来期 (2025年度第3四半期) の見通しを発表しています。

EPSは0.03~0.04ドルと見込まれ、予想を0.005ドル上回りました。

売上高は3.09億~3.11億ドル (前年比+30%~+31%) と見込まれ、予想を117万ドル上回りました。

営業マージンは4%と見込まれています。

●2025年度通期の見通し

同社は通期 (2025年度) の見通しを発表しています。

EPSは0.16~0.18ドルと見込まれ、予想を0.04ドル上回りました。

売上高は12.24億~12.28億ドルと見込まれ、予想を1600万ドル上回りました。


◆ガイドワイア・ソフトウェア (GWRE)

ガイドワイア・ソフトウェア (GWRE) は2024年度第4四半期の決算を発表しました。全体としてそこそこの決算でした。

EPSは0.62ドルで、予想を0.08ドル上回りました。

売上高は2.915億ドル (前年同期比+8.0%) で、予想を763万ドル上回りました。

●来期の見通し

同社は来期 (2025年度第1四半期) の見通しを発表しています。

売上高は2.51億~2.57億ドルと見込まれ、予想を5480万ドル下回りました。

ARR (年間経常収益) は8.69億~8.74億ドルと見込まれています。

営業利益は1800万~2400万ドルと見込まれています。

●2025年度通期の見通し

同社は通期 (2025年度) の見通しを発表しています。

売上高は11.35億~11.49億ドルと見込まれ、予想を6800万ドル下回りました。

ARRは9.95億~10.05億ドルと見込まれています。

営業利益は1.57億~1.71億ドルと見込まれています。


◆ドキュサイン (DOCU)

ドキュサイン (DOCU) は2025年度第2四半期の決算を発表しました。全体としてそこそこの決算でした。

EPSは0.97ドルで、予想を0.16ドル上回りました。

売上高は7.36億ドル (前年同期比+7.0%) で、予想を816万ドル上回りました。

サブスクリプション売上高は7.174億ドル (前年比+7.2%、前期比+3.7%) でした。

グロスマージンは82%でした。
また営業マージンは32%でした。

●来期の見通し

同社は来期 (2025年度第3四半期) の見通しを発表しています。

売上高は7.43億~7.47億ドルと見込まれ、予想を540万ドル上回りました。

サブスクリプション売上高は7.22億~7.26億ドルと見込まれています。

グロスマージンは81%~82%と見込まれています。
また営業マージンは28.5%~29.5%と見込まれています。


※当記事はファンダメンタルズにおいて事実の正確さを満たすために尽力していますが、万一事実と異なる点等ございましたらお気軽にご教示ください。

※企業決算は売上高やEPS、ガイダンスを考慮し、更に市場の反応とトレンドなど総合的な観点から「良い」「そこそこ」「悪い」と三段階評価としています。
この評価は飽くまでも個人の評価であること、見る方によって十人十色の受け止め方があることをご了承ください。

※決算の来期予測 (ガイダンス) などで "○○ドル~○○ドル" のような範囲で示された場合、その中央値 (0.72~0.78ドルであれば、0.75ドルが該当) を以て予想と比較する慣例があります。
また決算発表の予想をすべて超えていても、前期や前年比との比較で成長度が落ちたと判断されれば株式が売られやすいことにも注意が必要です。

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