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ゼクシィ

みなさんはゼクシィを買ったことがあるだろうか。
そう、あのゼクシィだ。「結婚するなら」のゼクシィである。

手にしたことがある人は分かると思うが、あの情報量と付録があるにも関わらず¥500でお釣りが来るのはすごい。聞いた話だと広告掲載料もすごいそうだ。まあそうで無いとあれは出来ないだろう。

結婚情報雑誌としては圧倒的認知を誇るゼクシィであるが、買ったことはあるだろうか。
手に持つとそのずっしりとした重さと厚みが伝わり、これが結婚への喜びと責任感の象徴かと思ったのを覚えてる。
ページをめくると細かい準備や情報、そしてものすごい数の式場の写真が載っていた。結婚をしなくても「ふーん」と読むのも面白いのでおすすめだ。

ただそんなゼクシィも2つ大きな欠点がある。

1つ目、おもい。デカい。
まあこれは見たままであるから、そらそうだと思うだろう。その通りだ。しかしアレは思ってる以上に重いのだ。帰り道に専用のビニール袋に入れて持ち帰るのだが、帰宅する頃には手がしびれ始めてるから困ってしまう。
しかも4号続けて買ったら、もう知識はバッチリらしいが、トータルでちょっとした幼児くらいの重さになるし捨てるのも面倒なのである。
最近は同社がネットで情報サービスを提供しているそうだから、このご時世に紙媒体で買う人は、結婚に対する「デカい想い」があるのだと理解してる。

2つ目、気まずい。
結婚するなら、でお馴染みなのだから喜びが多いだろう思ってる方も多いだろう。確かにCMでも「プロポーズされたら」の文言で展開しているからウッキウキで買うイメージが多いだろう。

だが、ここで日本人特有の優しさが仇となる。書店でレジに持って行くと、人によってはニッコリしてくる。言葉にはしないものの「おめでとうございます」を伝えてくれるのだ。おそらく私が男であるから「優しい旦那さんだ」「これから彼女に見せるのかな」などほんわかエピソード感が漂うのだ。
それがなんとも恥ずかしい。一人暮らしの家に帰ったところでいるのは猫だけだし、なんなら資料用に買っただけなんだ。勘弁してくれと思いながらそそくさと退店した(今はマスク時代だから話しかけられることはないかもしれないが)

PRでもなんでもない。
ただちょっとした気まずさと、圧倒的な情報量に感心したので共感者を増やしたくて文字に落としてみた。

みんな、ゼクシィを買おう!
好きな付録の時でいい。ネット時代の今こそ紙の重さと匂いを感じつつめくるあの感覚を思い出してほしいのだ。

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