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thinkTANKphoto Street Walker HardDrive V2.0

【前回までのあらすじ】
200-400mmを購入し、これまで使っていた大型のカメラバッグでも長さ的にボディを外した状態で運搬しないといけなくて容量の割に物が入らなくて効率が悪かったのでカメラバッグを新調することにした。(レンズ購入前からサイズ的に専用のカメラバッグが必要なのはわかっていたので想定内の買い物だが)


thinkTANKphoto Street Walker HardDrive V2.0

良いところ

収納力

収納力的には自分が想定した通りに入ったので満足だ。

収納例の画像は個人の1例の収納例を見るだけではあまり参考にならないかもしれないので本国サイトのリンクを掲載しておくが、本国サイトでは日本代理店のサイトよりもたくさんの収納例のを見ることができるので色んなパターンの収納例を見て自分の機材が収まりきるかを検討するのに役に立つ。

本国サイトの収納例の1DX+200-400mmの収納例があったので大丈夫そうだったので選んだが、最近はミラーレスになってマウントアダプター分24mm機材が長くなっているのでちょっと窮屈かもなと心配していたいが、底面にちょっと仕切り板を入れて底面のクッション性を高めた状態でボディ+レンズを収納してみたら大体ぴったりでいい感じなのでレフ機では200-400mmなら長さはそこまで気にしなくて良さそうだ。(メーカーHPにはレンズ単体の純粋な長さは記載されているが、実際にカメラバッグに収納するときは、大型の望遠レンズのレンズキャップにはレンズが割れないように硬い板が入っているのでその厚みの分収納時のレンズの全長が伸びたり、クッション性を高めて機材への振動を減らすために荷室の底面に余っている仕切り板を貼ってみたりと寸法的に厳しくなる要素は多いがそれでも普通に入ったので200-400mmまでなら大丈夫そうだ。

レインカバー付属

Loweproのように本体内蔵のほうがよかったが、これはこれで本体と分離しているので乾かしたり洗ったりするのが簡単なので良いと思う。

左右にペットボトルが入るポケットがある

他のカメラバッグの例では、ペットボトルを挿す部分があるが収納式で使うときだけ出すタイプの構造でペットボトルがブラブラしてしまうものとか、左右にあるが結構きつめで挿しが浅く抜けそうなものとか、ゴムがキツくてペットボトルを入れると中身を圧迫してそうなやつとか、色んなダメなパターンがあったが、この製品は左右のペットボトルホルダーの部分が伸縮性があり適度に深くて、ゴムがきつかったりとかもなくいい感じだ。

特に夏フェスになるとペットボトル飲料は複数本手元に持っておきたいシーンもあるし、カメラバッグの素の状態でペットボトルの収納力が優れているのは優秀だと思う。

ノートPC、タブレットも入る


悪いところ

低すぎる三脚ホルダー

説明書を見ると三脚or一脚の収納方法は2種類あり、①背面の下のポケットに足を入れて付属のベルトで固定する方法、②背面から内蔵の三脚の足をいれる部分を垂らし、そこに足を入れて付属のベルトで固定する方法がある。

①:下のポケットを収納として使えなくなってしなうことと、基本的に汚い一脚の足をポケットに入れたくないお気持ち的な問題は嫌だが、一脚の長さ的にこっちに入れるしかない(自分の使っている一脚は縮長が55cmくらいで一脚としては標準的な長さなので多くの一脚ではこっちの付け方になると思う。
一脚の長さは長くてもベルボンの縮長61cmの製品くらいが市販で存在する製品の最大長だと思うが、GITZOのこの一脚からあと5,6cm長かったところで下の三脚ホルダーを使って一脚を取り付けることはできないので、実質的に一脚を装着するならポケットを1つ潰すことになってしまう。

どの程度の大きさのポケットなのかをわかりやすく伝えるために600mL程度のペットボトルを入れてみたが、これだけの深さのあるポケットを一脚の足を入れるのにしか使えないのはもったいない。
あと、苦言を呈するならば背面の上のポケットのほうが容量的に狭く、下のポケットのほうが広いのでせっかくの広いポケットを一脚の足をいれる用途にしか使えないのはもったいないの一言に尽きる。

②:三脚ホルダー(足を入れる部分)の位置が低すぎて地面にカメラバッグを置いたときにバランスが悪いのと、カメラバッグを床に置くと三脚が上にずれて、次持ち上げるときに足がホルダーから抜けたりと取り扱いが面倒なのであまりいい位置だとは思わない。(確かに、長い三脚が上に飛び出してると危ないし重心が高くて振り回されるので妥当な位置かもしれないが)

参考程度に一脚を少し伸ばした状態で装着してみたが、全長が70cm程度あれば下の三脚ホルダーを使用して三脚や一脚を装着することができるが、三脚ホルダー自体がかなりカメラバッグの底面より下に飛び出ているのでカメラバッグを地面に置くと一脚が上がってきてしまい、次持ち上げるときに一脚が抜けてしまうことがあるので不便だ。

そもそも、70cmくらいの長さの一脚は存在しないので三脚を装着することを想定しているのだろうが、70cm以上ある大型の三脚は基本的にパイプが太く大型のものばかりなので(ハスキー3段で4kg弱)、大型の三脚をここに取り付けて運ぶの重心的に腰がしんどいし、都内で電車に乗るにも他人にぶつかって危険だし、車移動なら三脚は別で三脚バッグに入れれば済むし、そもそもそれくらいのサイズの三脚なら三脚バッグに入れて手持ちで運んだほうがリュックに付けて運ぶよりも楽なので、この長さを想定した三脚ホルダーをつける必要性を感じない。

実際の収納例

Case1:70-200mmだと遠い後方想定

夏場(例えばナツゾメやSPARKなど)だと着替え,タオルやハンディファンやモバイルバッテリーなどの小物がないと夏の暑い時期の野外は乗り切ることができないので涼しい時期は特に必要性のないスペースかもしれないが小物類を含めて1つのカメラバッグで完結するのは便利だ。

容量が足りないなら外付けの拡張用ポーチに入れれば良いのでは?と思うかもしれないが、拡張用ポーチをカメラバッグ側面に装着するとレインカバーを装着できなくなってしまい、夏フェスで雨が降ったらカメラバッグが浸水してしまって危険なので基本的に1つのカメラバッグの中で収まるように構成した方が良い。

Case2:ワンマンライブなど想定

R3+200-400mm、1DX2、70-200mmで詰めてみたが、1DX2を抜けば24-70mm or 16-35mm or 魚眼レンズなどやバッテリー,メモリーカードなどを詰めることはできそうだ。

ワンマンライブなどより重要な現場でボディ2台とレンズ複数本を持っていきたい場合は更に1サイズ大きいAirport Acceleratorのほうがいいかもしれない。(現在、国内在庫がないようだが、本国のサイトを見ると購入可能になっているので生産終了とかモデルチェンジではなさそうだ)

おすすめ度

超望遠レンズを入れるカメラバッグの選択肢は限られてるとはいえそれでも色々あるが、グラスリモよりも小物とかタオルとかの収納性がいいし、サイズ的にもバランスが良いと思うのでおすすめ度は高いと思う。

余談:色々なカメラバッグの三脚ホルダーの位置

カメラバッグの種類によって位置は結構異なり、使い勝手に影響する。

Case1:Street Walker HardDrive V2.0

縮長56cmのGITZOの一脚では、上のポケットに入れて運用することになるのでポケットが1つ使えなくなるのが不満だ。

Case2:Lowepro

自分が持っているLowepronカメラバッグは多少は底面より飛び出してはいるがthinktankほどは下に飛び出していないのでカメラバッグを床においても抜けにくいし、ゴムバンド固定とベルト固定を併用してしっかりと留めることができる。
欠点としては、カメラバッグの荷室を開けるには上の一脚を固定しているベルトを緩める必要があるのでカメラバッグの開け閉めが少し面倒な点だ。

Case3:ハクバ

ハクバのカメラバッグでは、一脚の足先を入れる部分がほとんどカメラバッグの底面から飛び出していないので、カメラバッグを地面に置いたときの一脚のズレが少ないのはよかった。装着位置が高い分上方向に高くなるので長い三脚など重たかったり長いものを付けるには不向きだ。

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