本おたくとよもやま話【2024年6月の放送まとめ】
今日のテーマとなる本は――という切り出しから始め、1冊の本をテーマによもやま話するPodcast。「考えながら延々と話すことが好き」な、えなりとたかしおが、雑談の中で生まれる偶発的なアイデアや気づきをお届けします。
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自分たちだけで制作するPodcastだからこそ、何にも忖度することなく話したいことを話しています。このnoteでは、パーソナリティの二人が各放送でどんなことを考えていたのかなどをまとめました。
6月に放送した第33回目~36回目までをご紹介します!
目次
#033 科学者18人にお尋ねします。宇宙には、だれかいますか?
珍しく、というかおそらく初めて理系の本についてお話しました!
こういう自分が普段触れない分野の本に触れると、学生の時に勉強したことが最新の研究によっていろいろ変わってるのがすごく感じられて面白くて好きです。 宇宙に関していうと番組内でも話していますが、太陽系外惑星の観察によって、解明できているとされてた太陽系のできた経緯がわからなくなった話がすごく面白かったです!
この本のおかげで宇宙研究めちゃくちゃ面白いなと思ったので、生きてるうちに宇宙人とコミュニケートできる日が来ることを期待しつつこれからも時々動向を追っていきたいです。
(えなり)
#034 東京クラッシュ 男は星の数ほどいるけれど
フランス人女性から見た日本人男性とは――。
日本人男性として非常に気になる話。冒頭、「ユーモアがない」はなんとなく想像できたのですが、出会って割とはやいタイミングで「めっちゃ結婚の話をする」というのは以外で面白かったです。
前半は本の内容にちなんだ話が中心でしたが、後半は日本とフランスの違いをきっかけに、「日本の文化を生かしきれてない感じがもったいないよね」みたいな話まで膨らんでいきました。着物を着てかっこいいのはやっぱり日本人ですよね。着物で日常を過ごしたいな。
この本の逆バージョンを、いつかえなりさんがやってくれるかもしれないので、出版される日を今から楽しみにしています。
(たかしお)
#035 昨日の世界
著者のシュテファン・ツヴァイクはオーストリアのユダヤ系作家で、この作品は彼が生きた19世紀末〜1942年までを振り返った回顧録的な作品です。
とにかく彼のかつてのヨーロッパへの愛と郷愁が詰まっていて、かつ当時の描写も見事で文学としても当時のヨーロッパ理解を深める資料としてもとても素晴らしい作品だなと思いました……!
そして人生に対する態度があまりに最高で、ツヴァイクのことをさらに好きになったので、ぜひ読んでいただきたいです。
(えなり)
#036 滅ぼす
『滅ぼす』というタイトルですが、家族や愛の話に収束していく本で、えなりさんの好きな作家であるミシェル・ウエルベックさんが書かれた作品です。
ただ、この本はウエルベックさん“らしくない”らしく、それがゆえに読みやすいので、はじめてウエルベックさんの作品に触れるならこの本がおすすめしたいとのことでした。いわく、『素粒子』は映画とかだったら絶対R18指定になるらしく、とにかく下ネタが多いのだとか。『滅ぼす』はそこまで、そういった表現がないそうです。
他の共通点として、ちょっと陰鬱な感じもするらしいのですが、そういう暗くてジメッとした小説は落ち着くよね~って話したり。啓発本を読んでいる時は飛び続けている(常に羽ばたき続けている)感じでしんどいけれど、反対に陰鬱で落ちていく感じの作品はその場に留まれるというか、立ち止まれる感じでなんていうか楽だなってのは思った。
(たかしお)
こんな感じのゆるい放送ですが、暇つぶし、疲れたときの聴き流し、寝るときの睡眠導入剤的に、ぜひ一度聴いてみていただけるとうれしいです。