【マクロビ事始め】③手始めに~料理法

流行りのオシャレなマクロビ料理のお店で、2、3回食べただけで体調が変わったということはホントはないでしょう。

消化もよく胃に負担が少ないから、一時的にも体調は良くなるのは間違いないです。でも、良くなったのは一時的で、イチバン変わるのはマクロビ料理を食べたからヘルシーになったと満足する心です。

マクロビはファッションじゃないです。玄米菜食を日常的に続ける生活スタイルのことです。健康と美容と、なにより平穏な心を取り戻せる食事法のことです。

とはいえ、毎日続けることほど難しいものはないですね。働いていると外食をする機会も多いからなおさら。外食、コンビニはアウトです。自然食品屋で食材を買ってきて自炊するしかない。毎日自炊というのもやっかいです。ランチは弁当持参になりますし、この段階ですでに挫折しそうです。

【手始めに】

私は自然食料品店で働いていた時に、お客さんからよく聞かれました。「まず、何からはじめたらいいですか」

一般的には、まずは玄米を炊いて食べてくださいと、炊き方についてレクチャーがあったりします。

玄米は基本で主食です。

玄米を食べ始めると、動物性のもの、精製砂糖などが欲しくなるので、マクロビのスタートとしては、なによりイチバンです。

しかし、圧力釜または玄米が炊ける炊飯器などを用意する必要があり、お金と手間をかけた割に美味しくないとなれば、もうやめたくなります。もったないです。

マクロビは万人にオススメしたいですが、無理にすることもないと思っています。

そんな時は、私の働いていた自然食糧品店では、まずは自宅の調味料の塩、味噌、醤油、みりんを化学調味料から無添加のものに代えるようにお話しします。さらに精製砂糖も使わないことにすれば、なお良いと。

無農薬野菜でなくても、格段に料理が美味しくなります。本当に美味しいものは、からだが喜びます。それを覚えることから始めれば、マクロビも楽しくなります。何事も楽しくないと続かないですからね。

次に、野菜を自然栽培、無農薬・有機栽培のものを使ってみる。安全性はもちろんですが、ますます料理がおいしくなります。元々この野菜はこんな味だったんだと再発見することもあるでしょう。新しい感動体験とも言えます。最近はスーパーでも一角に無農薬・有機栽培の野菜が並んでいたりしますので、買いやすくなりました。

でも本当は、行きつけの自然食品店をもつことが、長い目で見たときにお得です。何故なら、食材だけではなくマクロビに関する情報も入手できるからです。

お金があれば、毎回ミネラルウォーターですが、それは手間もお金もかかるので、浄水器の導入をオススメします、水で料理の味が大きく変わります。これも長い目で見たら、お得です。

私も、スタートは「おいしい!」の感動からでした。特に健康志向でも、目指す生活スタイルがあったわけではありません。まかないご飯が簡単な玄米菜食だったから、これがきっかけですが、その後も続けられたのは、「おいしい」からです。食べるとほっとします。

【料理方法】

マクロビ料理は本来シンプルです。

素材の味を生かすことを信条にしているので、あまり手をかけないのがルールです。だから、料理の手間はかからず、すぐにできます。小松菜をごま油で炒めて塩を振るだけとか、立派なマクロビ料理です。マクロビ料理本を見ると、西洋料理並みに手をかけたレシピも見かけますが、それは応用編です。

基本は、塩・味噌・醤油、油を使って、食材を焼く、炒める、蒸す、茹でるの組み合わせです。

「カンタンご飯」こそ、マクロビ料理のあるべき姿です。



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