4thアニラのリスクマネジメント

みなさん4th YEAR ANNIVERSARY LIVEの開催を楽しみされていることと思います。
昨年は2/28に発表されてますので、そろそろかと期待が高まっているかと思います。
ですが、正直、今年は4月開催は厳しいのではないかと思っています。
理由はもちろん、新型コロナウイルス問題です。現時点では、感染は拡大する一方で終息のめどがたっていないためです。
これは、企業にとってとても大きなリスクとなっています。

リスクとは
リスクにはどういったものがあるのでしょうか?
現代では、とても多種多様なリスクがあると言われており、全てをここに書くことはとてもできませんが、台風や火災のような偶発的なものから、世界経済環境の変化のような環境的なものまで幅広くあります。例として書くと、①為替などの経済情勢リスク、②台風、パンデミックなどの自然災害リスク、③国内外の政治情勢リスク、④法律違反や知的財産侵害、法律の変更などの法的リスク、⑤風評被害リスク、⑥製品の不具合リスク、⑦人の流出リスク、⑧買収リスク 等が考えられます。

リスクマネジメントとは
企業というのは、様々なリスクに対してリスクマネジメントという考えを持っています。
これは、リスクを組織的にマネジメントして損失を回避したり低減するためのプロセスです。
例えば、火災に備えて火災保険に入るとか、コンピューターウイルスの侵入に備えて対策機器を導入するとか、法令遵守のための社内研修をするなど、それぞれに応じたリスクマネジメントが必要となります。
ソニーグループのような大企業であれば、リスクマネジメント専門の部署があり、何十人もの人がこのために働いていることが通常です。

4thアニラのリスク
では、4thアニラに関してはどんなリスクがあるのでしょうか?
一般的にイベントを開催する際には、混雑で人が将棋倒しになるとか、会場が火災になるとか、出演者に危害を加える人が出てくるとか、台風で中止になるといった様々なリスクがあり、警備員を配置するとか、地震や火災発生時の手順を決めるとか、監視カメラを付けるとか、興業中止保険に加入するといった様々な対策を費用が許す範囲で行っていきます。
今回は、それら通常のリスクに加えて最も大きなリスクとして言わずと知れた新型コロナウイルス問題が出てきました。この問題に関しては、私の低レベル脳みそで考えただけでも、以下のようなリスクがあると思っています。
(1)ライブでコロナ感染が拡がるリスク
 ①感染を恐れてチケットが売れないリスク
 ②感染を恐れて物販ができない(又は売れない)リスク
 ③防止のために消毒液散布等の対策に必要な人員と費用のリスク
 ④スタッフが感染するリスク
 ④感染した患者やスタッフから損害賠償や慰謝料を請求されるリスク
 ⑤コロナ感染を拡げた企業として社会的に非難されるリスク
(2)ライブ中に患者が発生するリスク
 ①ライブが中断(中止)になるリスク
 ②患者搬送や感染防止を行う準備をする人員と費用のリスク
(3)(1)や(2)により、コロナ感染を拡げた企業として社会的に非難されるリスク
 ①社会的信用を失墜するリスク
 ②ソニーグループ全体の株価が下がるリスク
 ③商品の不買運動などが発生するリスク
 ④所属タレントのイメージが傷付くリスク
 ⑤④により広告宣伝等で使ってもらえなくなるリスク
(4)上記を懸念してチケット販売後にライブを中止せざるを得なくなるリスク
 ①会場やプロモーター、関連業者などへの損害賠償リスク
 ②チケットを払い戻しする費用リスク
いかがでしょうか?とても多くのリスクがありますよね。

4thアニラのリスクマネジメント
では4thアニラでのリスクの対応はできるのでしょうか?
費用と人をかければ対策できるものもありますが、企業イメージや損失など対策できないものも多くあります。
特に(4)については、台風などでは中止になったとしても興業中止保険である程度まかなわれて大きな損失は出ないと言われていますが、新型コロナのような伝染病や戦争などは保険では賄われないと言われており、損失をまるかぶりすることになるわけです。
また、企業としては(3)についても、今後の社会風潮次第では一般社会から大きな非難を受ける可能性があるにも関わらず対策が困難で、とても大きなリスクだと考えると思います。
リスクマネジメント的に考えると、とても4月にはできないとなるかと思います。

乃木坂や日向坂はやるじゃない?
乃木坂バスラは、既に販売が始まっていたことと、まだ自粛ムードが強く無い状態ですので、中止するリスクの方が大きいと判断したのだと思います。日向坂全ツについては、今後中止せざるを得なくなる可能性があると思っています。そのため、その対策に当たる人員を確保しておき、損失を最小限に抑えなくてはいけないことを考えると、ますます欅4thアニラのリスクまで負うわけにはいかないのではないでしょうか。

じゃあ4thアニラはどうなるの?
当然、ファンの期待は高いですし、平手たちが抜けて研修生が入った後の欅坂の姿をファンに見せる大きな機会だと思っているものと思います。
ですが、リスクマネジメント的には極めて厳しく、感染拡大の状況とライブが許される社会的合意が得られるかどうかを見きわめながら、しばらくは延期とするのが妥当ではないでしょうか?
場合によっては、欅坂が結成された日である8月21日というのも一つの選択肢かもしれませんね。

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