片割れの彗星
遠ざかる目の前の景色
コツコツと音を立てやってくる
広がる風景は
どこなのか
冷たいのか暖かいのか
心地よい風
脈打つ鼓動は少しずつはやくなる
陽炎にぼやけだす何か
こだましていく
寂しそうな無重力
どこまでもどこまでも
漂っていく向こう側へ
遠くでゆらゆらと揺れる灯火
楽しそうな笑顔で向かい合っている2人を
みつけた
ほどかれた心は
生まれたままのまっしろで
言葉も知らないころから
あなたをずっとずっと探していた
これからは
寂しくないように
どんな時も手を取りあって
どの果てまでも
笑っていたい
彗星の尾っぽにつかまるのは
あなたと僕で
あなたの好きな花の咲く庭で
それからもずっと