Night Tempoの本とアルバムが出ます
コロナの影響で発売日が遅れましたが、やっと出ます。
2/1発売です。
Night Tempoが本を作りたいとその相談を受けてから、結局2年くらいかかったのかな。
Night Tempoが選んだシティポップ100曲を中心に、インタビューや対談、カセット・コレクションの一部も紹介。
僕は本文(100曲のレビュー)執筆とレコジャケ集めを担当しました。
いわゆるガイド本みたいにジャケが載ってればいいというのではなく、オリジナル盤を集めて「モノ」として撮影したのでいろいろ大変でしたが(どうしても入手できなかったものが数枚・・・)、80年代のアーティクルにも拘るNight Tempoらしい本になったのではないかと。
で、Night Tempoの新譜もでるということでインタビューもしました。
音楽的にはもはや(日本人が考える)シティポップではないです。
「シティポップ」という言葉の意味は、これまでの音楽やジャンルの名前というところを超えて、ある種の時代性やその文化的側面を包括し、そしてそのリバイバル感覚までを含んだ言葉へと発展しているわけですが、その当事者として想像以上に日本の文化を深く考察していることに驚きました。
日本の音楽が好きというだけでなく、日本社会とその時代の中で、なぜこういう音楽文化が花開いたのかまで社会学的に研究しているという感じでしょうか。
日本人は当事者ということもあるからか、音楽は音楽、歴史は歴史みたいに自分たちの文化を見ているところがあるけど、俯瞰で見た視点というのはなかなか面白かったです。
難しい話なので記事にはしなかったけどw
そんなわけで、日本発のシティポップと外国から見たシティポップが接続された、本当の意味での最初の一歩がこの作品になるんじゃないかなという気がしてます。
日本の音楽がジャンルとして海外で現在進行形のシーンを形成するというのはたぶん歴史上初。これまで海外のロックやポップスなどをさんざん輸入して加工してきた日本人がこれをどう受け止めるのか。
日本の音楽シーンは、このアルバムをどう「使うか」で行き先が変わってくるような気がします。
どうか島国根性だけは発揮せぬよう。
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